「不安なく楽しんでもらえる時間が戻ってきて欲しい」混乱が続く中で石川遼が思うこと

史上初となる国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」の中止が発表された国内男子ツアー。2戦目の「中日クラウンズ」以降の実施については明言されていないが、出場権を持つ選手にはオーストラリアや韓国など海外選手が多く在籍しているため、今後の判断が問われる。

東京五輪の延期も決定するなど、スポーツ界にも新型コロナウィルス感染拡大が大きく影響する中、今後の男子ツアーはどう動いていくのか。25日(水)には日本ゴルフツアー機構の社員総会と理事会が行われ、2020年度の副会長就任が決定した石川遼が、理事会後に自身の考えを語った。

■東京五輪の延期については?
「個人的なことしか言えないけど、仕方がない。色々な選手の立場もあるので、この判断は受けとめるしかない。

ゴルフの(代表)選考も、もともと6月。同じ条件で選手を再考など、残っている競技はどう進めていくのか分からないけど、自分としては、今の時点で決まっていた人は、それが来年に延びてもそのまま出て欲しい。いちスポーツ人、やっている側からするとそう思う。

延期が決まっても、僕がおかれている状況は厳しい。今現在で代表が決まっている選手に関して、他の競技でも、同じ選手目線で言うと、もう一回選考しなおすのはフェアではない。(出場への意欲は)もちろんです。状況はすごく厳しいですけど。(出場したい)気持ちはまったく変わらない。

■国内で試合が中止となっていることについては?
「それは本当に仕方がないこと。自分が選手をやっていて、改めて社会から見たスポーツの立ち位置をより実感した。僕らが提供していた、ある意味で娯楽の時間というか、ぼくらの根本的な立ち位置を改めて感じた。

やっぱりスポーツは、ちょっとエンターテインメントというのも理解はしていたけど、こうやってはじめてのことを経験して、イベント自体が中止になる可能性があったり。

男子はまだわからないけど(※25日時点で)、女子も、米国のPGAも、同じプロゴルファーが試合がなくなることによって、改めて自分たちが社会から見てどういう立ち位置なのか、改めて実感した。できれば一日でも早くみなさんに不安なく楽しんでもらえる時間が、ただ純粋に戻ってきて欲しい。そうしないと僕らが試合をやるときではないのかなと思う」

■海外選手の対応については?
「日本の男子ツアーは、インターナショナルツアーなので、シードの約50%が外国籍の選手。彼らが日本のツアーに貢献してくれていることを、僕は考慮して、JGTOに判断してほしいと思っている。

日本では国の状況によって(受け入れ体制が)違う。国によって旅行を控えてくれと方針を出していたり、日本がその国に対して制限をかけている状況の中で、ツアーを行うのは、僕は支持しない。個人的には。

そこは外国人の選手と話をしていて、彼らの意見を聞きながら(判断する)。来ることができない選手がいる中で、『しょうがないね』と開催するのはちょっと違うと思う。

(社員)200人全員一致はないと思うけど、自分の考えをもっている選手が多い。選手会の理事では、皆さんの意見を聞いた。第一歩としては、無観客でできる状況ができればベストだけれども、外国籍の選手が50%いる中で、全国から選手が一カ所に集まってツアーで回り、その移動も個人でする。開催するとしても、対策や条件を徹底的にやらなければならない。クラブハウスに入れる人数を制限するとか体温計を用意するとか、色々な意味で厳しいかなというのが選手の意見。(開催できる)“条件がそろう”というのはなんなのか、何が条件なのかということもある」

■今後の動きについては?
「試合でたくさん人が集まって何かをやることは厳しい状況かもしれないけど、今の環境でできることを、選手会では考えて企画している。近々みなさんに発表できれば。なるべく早く動いて、オンラインなどを通して。

ゴルフ選手は個人事業主だけど、選手会としてなにかできないかと考えています。試合がなかったら仕事がないという環境ではなく、バランスよく選手にも仕事の場を作っていきたい」

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