【チャ子ちゃん先生の課外授業】(コロナウィルスに思う)何をするにも自分自身の体を守ることから(2)

しめ縄

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かつて女性誌の記者として活躍された、着物文化研究家の中谷比佐子さんのコラムです。前回は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、手作りマスクが流行し、近年は手作りがおろそかになっている、というお話でした。今回は、免疫力を上げて自分自身の体を守るにも、「正しい衣食住の生活とは」についてお聞きしました。

正しい衣食住とは


まず衣から考察してみよう。結論を先に言えば「自然素材」の物を肌に着けることが健康への第一条件。それ一点に尽きる。

日本には四季がある。その四季に応じて布が開発されている。縄文の時代から日常にあった大麻と絹、動物の毛、その他苧麻(からむし・ちょま)をはじめの植物繊維、室町時代に輸入された木綿栽培、またウールの日常化は明治以降にあり、日本人は身近にある植物や動物の毛を加工して、寒さ暑さをしのいでいた。

自然素材の繊維は常に呼吸をしているし、使えなくなっても土に戻る循環繊維である。特に大麻の繊維は「神の依り代」として神社仏閣をはじめ、神事を行うときに欠かせない繊維であり、また日常生活の中の壁や畳、敷物や縄紐、下駄やタコの紐、花火の発火用、箸や油、マヨネーズなどの食料品に使われていた。

着物

絹は人間の肌と親和性を持ち、科学的にも人間の細胞の活性化を図る役割をすることが実証されている。

そういう繊維をどのように育てるか、またその繊維から何を編み出していくか、使い古した繊維の命を次にどのようにして繋いでいくか、これらは「ものの命」という思いの中で、命のたすき渡しを人々は考え作り出し、丁寧に使用した。

最近「断捨離」という言葉があふれている。ものを持ちすぎた人たちがどのように物を捨てていくかのセミナーもあったりする。ものの命を尊んでいれば断捨離など死語となろう。

凧


正しい住居も環境の整え方にある


自然の材料を使っている家に住むのが一番だが、現代ではそれが最もむつかしい。だとすれば、環境を整えることで、正しい住み方をしたい。

それは家は人体であるという「八宅風水」の考え方を取り入れると簡単だ。この風水は聖徳太子のころから使われているもので私はそれを学び「和の風水」として広めている。

さわりを解説すれば、まず玄関は「顔」顔は毎日洗う、ここは一番きれいにしたいところ、笑顔になるために明かりもいる、余分なものは置かずすっきり。寝室は「心臓」無防備の状態で休むところ、ごたごた荷物があればそれが心臓負担になる。便所、風呂は腎臓、清潔にすることが肝心。台所は胃腸、汚れたものを置いておけば消化不良になる。つまりは整理整頓、そして火を扱うところ、水を使うところは清潔さがポイントで、頻繁に使うことで活性化する。

これらの生活習慣は私たちの先人たちが手にしていた生活の基本だった。この度のコロナウイルスの流行で私たちは自分の手で作り上げることにもっと注意を払う必要ができたのかもしれない。それが日本人の最も強い特質でもある。(終わり)

和の風水

 
【執筆者プロフィール】
中谷比佐子(なかたにひさこ)
株式会社秋櫻舎代表取締役。一般社団法人日本元気シニア総研顧問。着物文化研究家。きものエッセイスト。
「着物が私をどう変えるか?」をきっかけに、着物を切り口に日本の文化を学び伝えている。『きものサロン』はじめ、着物雑誌の企画監修、執筆。風水では著書「和の風水」三五館。
ブログ:チャコちゃん先生のつれづれ日記

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