【手洗い編】コロナウイルスだけじゃない!感染症予防には、「うつらない、うつさない!」が大切

手洗い 洗い残しの多い部分
新型コロナウイルスの感染対策の2回目の記事です。前回の記事では、コミュニティナースの国府田正枝さんに、感染対策についてまとめていただきましたが、今回は「手洗い」について、ポイントを解説していただきました。高齢者の予防が大切です。今一度ご確認を。

高齢者が感染するケースは2つ


新型コロナウイルスに関連した肺炎の発症が報告され、日本でも感染が拡大しています。そもそも、空気が乾燥した冬のシーズンは感染症には要注意です。インフルエンザをはじめとするウイルスや病原菌は、免疫力が落ちた高齢者にとっては大敵であり、時に命の危機に関わるリスクともなり得ます。

高齢者の方が感染するケースとして、

(1)同居する家族が外から病原菌を持ち帰ってくるケース

(2)自分自身が外出した時に病原菌を持ち帰ってしまうケース

の2つが考えられます。お仕事や外出時には、ドアノブや階段の手すり、エレベーターのボタンなど不特定多数の人が触れる箇所が多く存在します。

コロナウイルスだけでなく、インフルエンザなどの感染症予防に最も有効なのが、「手洗い」と「うがい」の実践です。この冬を元気に乗り切り、暖かい春を迎えるためにも、高齢者だけでなく、家族みんなで取り組みたい内容です。帰宅した時だけでなく、調理前後や食事前、そして外出先でも手洗いとうがいの実施を心がけていきましょう。


指先をよく意識して。消毒液も活用


効果的な手洗いのポイント

効果的な手洗いのポイントは、指先を特に意識してよく洗うこと。

自分の手で顔に触れるとき、手先のどこが触れているのかを考えると理由も納得です。よって、接触感染(ウイルスが付着した物などを触れた手で口や鼻、目を触って起きる感染)を防止するためのポイントは、「顔になるべく触らないこと」と「手洗いは指先を中心にしっかりと行うこと」であり、手を洗うときは石鹸を泡立てて、洗った後は15~20秒くらいかけて流水でしっかりと洗い流すとより効果的です。

さらに手洗い後に、消毒薬(コロナウイルス感染にはアルコール消毒液が有効です)を上手に活用するとより集団感染を予防することに繋がります。感染を最小限に食い止めるには、一人ひとりが手洗いや咳エチケットなどにより「うつらない、うつさない」ことが重要です。また、持病がある方などは、公共交通機関や人混みの多い場所を避けるなど、より一層注意されることをおススメします。(続く)

新型コロナウイルスを寄せ付けないために、すぐできる感染対策!~キホンの”き”~

 
【執筆者プロフィール】
国府田 正枝(こうだ まさえ)
松戸市在住。病院や高齢者施設、地域包括支援センターなどで医療的専門知識や経験を積むだけでなく、介護・福祉の現場での幅広い経験をもち、各々の立場から問題解決の糸口を見つけることを得意とする。
自らの闘病体験を機に、「病気はなってからではなく、ならない方がいい」を実感し、「元気なうちから健康なからだつくり」のために活動中。
高齢化社会のこの時代を、自分らしくより良い生活を目指すために「予防医学」「地域共生」をテーマに持ち、コミュニティナースとして活動することを決心。
アロマのある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り、健康寿命を延ばすことを目指す。令和元年8月まちなす・Laboを立ち上げ、出張型「まちなか保健室」を企画・実施。
現在、会社と従業員の健康のための支援事業を準備中。

 
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