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ウイルス性の風邪の一種 正しい知識と予防法を
新型コロナウイルス感染症とは、ウイルス性の風邪の一種です。発熱や喉の痛み、咳が長引くこと(1週間前後)が多く、強いだるさを訴える方が多いことが特徴で、これによる肺炎は、8割の患者は軽症ですが、ご高齢の方や基礎疾患のある方など抵抗力が低下している人は、特に重症化しやすい可能性が考えられるため、注意が必要と言われています。
新型コロナウイルスは、くしゃみやせきなどによる飛沫感染やウイルスが付着した物などを触れた手で、口や鼻、目を触って起きる「接触感染」で広がっているとみられており、手洗いや咳エチケットなどにより「うつらない、うつさない」ことが感染を最小限に食い止める手だてとなります。今は、パニックになるより、1人ひとりが正しい知識と予防法を身につけ、今の自らの生活を見直すことが大切です。
まずは、一人ひとりが「できること」から行動していきましょう。
1.うがい・手洗い(流水と石鹸を使って、15秒以上丁寧に)
2.咳エチケット(咳やくしゃみが出るときには、マスクやティッシュ、袖などを使って、口や鼻を抑える)
3.規則正しい生活で、体調管理を(食事・睡眠に配慮。免疫力がキーポイントに)
4.発熱や風邪症状があるときには、仕事や学校を休む
新型コロナウイルス感染で重症化しないために
新型コロナウイルスによる感染で重症化しないためには、免疫機能がしっかりと働くように体調を整えることが重要となってきます。それには、「日頃の生活習慣病コントロールを欠かさない」こと、そして、できるだけ規則正しい生活で体調管理を心がけること。しかし、それでも体調を崩してしまった場合、厚生労働省は、次の症状がある場合は、帰国者・接触者相談センターに相談することを進めています。
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある
※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合
もし、「体調がいつもと違うな…」「少し熱っぽいかな」などと、自分のからだの変化に気づいたときには、決して無理はせず、朝晩、体温を測って様子を見るとともに、自宅療養で体を休め、体力の消耗を最小限にできるように心がけていただくことをおススメします。(続く)
【執筆者プロフィール】
国府田 正枝(こうだ まさえ)
松戸市在住。病院や高齢者施設、地域包括支援センターなどで医療的専門知識や経験を積むだけでなく、介護・福祉の現場での幅広い経験をもち、各々の立場から問題解決の糸口を見つけることを得意とする。
自らの闘病体験を機に、「病気はなってからではなく、ならない方がいい」を実感し、「元気なうちから健康なからだつくり」のために活動中。
高齢化社会のこの時代を、自分らしくより良い生活を目指すために「予防医学」「地域共生」をテーマに持ち、コミュニティナースとして活動することを決心。
アロマのある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り、健康寿命を延ばすことを目指す。令和元年8月まちなす・Laboを立ち上げ、出張型「まちなか保健室」を企画・実施。
現在、会社と従業員の健康のための支援事業を準備中。
・【常盤平団地「はれの日サロン」から】まちに「保健室」を作りたい~まちなか保健室コミュニティナース・国府田正枝さん(前編)
・【常盤平団地「はれの日サロン」から】まちに「保健室」を作りたい~まちなか保健室コミュニティナース・国府田正枝さん(後編)