なぜ混む「外環道 埼玉区間」 千葉区間の延伸で渋滞激化 対策はあるのか?

外環道の「千葉区間」が開通し、首都高などで渋滞が緩和されましたが、一方で外環道「埼玉区間」の混雑が激化しています。高架下の国道298号も交通量が増え、外環道の渋滞に影響を及ぼしている箇所も。対策はあるのでしょうか。

外環道「千葉区間」開通で渋滞回数16倍の箇所も

 2018年6月、外環道の三郷南IC~高谷JCT間(以下「千葉区間」)が開通したことで、周辺の一般道や首都高の東京都心部では渋滞が大きく改善されました。その一方、外環道の大泉JCT~三郷JCT間(以下「埼玉区間」)では、混雑が激化しています。 2019年1月に国土交通省、NEXCO東日本、首都高の3者が発表した資料によると、千葉区間の開通により、たとえば東北道と東関東道を行き来するクルマの約8割は、首都高経由から外環道経由へ転換したそうです。

 そのぶん、外環道の川口JCT(東北道)~三郷JCT(常磐道)間では、千葉区間開通後の3か月間と前年同期を比較して、渋滞回数が外回りで43回から289回、内回りでは34回から538回に激増しています。NEXCO東日本関東支社によると、西側の大泉JCT(関越道)~川口JCT(東北道)間でも同様に渋滞回数が増加しているとのこと。 渋滞のおもな要因としてNEXCO東日本は、随所にある「サグ」と呼ばれる道路構造を挙げます。下り坂から上り坂に変わる箇所で、ドライバーが気づかないうちにクルマの速度が低下し、渋滞が発生しているとのこと。外回りでは戸田西IC付近や外環浦和IC付近、内回りでも戸田西IC付近のほか、川口東IC付近にサグがあり、それぞれ近隣ICやJCTからの合流なども渋滞に影響しているといいます。 NEXCO東日本関東支社は、「これら箇所では以前から渋滞が発生していましたが、交通量が増えたことで、それが顕著になっています」と話します。

速度低下が最も著しい「外環三郷西」 対策も進む

 国土交通省北首都国道事務所によると、千葉区間開通後の外環道で最も平均速度が低下している箇所は、三郷JCTのすぐ西側に位置する外環三郷西IC付近だそうです。ここは特に内回りの出口付近が、以前からボトルネックになっているといいます。 この出口を降り、並行する国道298号を進むとすぐに、「三郷IC出口(西)」交差点があります。国道298号を進むクルマや、外環道出口から交差点へ出てくるクルマなどが交錯し、外環道では出口から本線まで車列が伸びる様子が見られるとのこと。追突事故も多発しているポイントだそうです。

 現在この交差点では、左折車線を延長し、右折車線を交差点の手前から分岐させる形で新設するといった改良工事が行われています。北首都国道事務所によると、追突事故を防止するための安全対策に主眼が置かれているそうですが、渋滞緩和効果も期待できるといいます。 しかしながら、現在は外環道も国道298号も、ここに限らず「埼玉県内全線にわたって交通量が増え、平均速度が低下している」と北首都国道事務所は話します。抜本的な改善には車線増設などが考えられますが、外環道、国道298号とも「周辺があれだけ都市化されていては難しいでしょう」とのことです。 NEXCO東日本では、前出した外環道のサグ部付近で「速度低下に注意」などと書かれた看板を設置しているほか、今後は路肩や中央分離帯に「ペースメーカーライト」を設置する予定だそうです。これは、青いLEDライトの光を進行方向へ進むように点滅させ、ドライバーの視線を誘導し、速度回復をうながす渋滞対策です。 また、北首都国道事務所によると、外環三郷西ICのように国道の渋滞が外環道本線まで影響している事例は、現在のところこれ以外に見られないといいますが、今後、「三郷IC出口(西)」交差点の改良効果を見ながら、ほかの箇所も改良を検討するとしています。

0

externallink関連リンク

外環道の関越~東名間「東京五輪までの開通は困難」に 用地・工事に課題 新大宮バイパスに敗北 孤立した関越道、その未来は 首都高とつながっていない関越道、どう行けばいいのか そもそもつなげる予定は?
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)