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年を重ねれば誰もが何かしらの病気を抱えますが、できることならいつまでも病気なく、ケガなく元気で過ごしたい。今回は、「目の健康」について、連載コラムをお届けします。
老化に伴う場合が多い「目の病気」
人生100年時代と聞くと、半ばそうかなと思い、でも自分には関係なさそうと思ってしまう。ただ長生きをするなら、他の人の世話にならずに、快適に自由に日々の暮らしを過ごしたい!と願う人は多いはずです。その願いをかなえるのに見逃せないのは、目の健康です。
年を重ねるとかかる目の病気というと、まず思い浮かぶのは誰にでも起きる「老眼」。次に「白内障」と「緑内障」、それに聞き慣れない「老人性黄斑変性症」という病気が挙げられます。いずれも老化に伴う病気です。
ここでクイズです。このうち治療しても治らないと言われるのは、どの病気でしょうか。
治療しても完治しない目の病気は…
(スマホの方は指で画面を拡大して見てください)
正解は、緑内障と老人性黄斑変性症。
老人性黄斑変性症は、視力の中心となる網膜の黄斑という組織が、老化によって異変をきたす病気です。ものがゆがんで見えたり、視野の中心がかすんだり暗くなったりして、比較的早い段階で自覚症状に気づくことが多いようです。完治はしませんが、早くに治療を始めると、重症にならない内に症状の進み方を止められる、あるいは改善することはできます。
これに対して緑内障は、病気の進行が基本的に緩やかなので、初期の段階では自覚症状のない人がほとんどです。やっと気付いたときには、視野や視力の悪化がかなり進んでいるケースが多いという、とてもやっかいな病気なのです。
次回は、緑内障のほんとうの怖さを説明します。(続く)