【50歳からの「オトナの放課後」】(第2回)復活DISCOで見た「ワクワク」の意味合いとは?

ディスコ復活
人生100年時代を迎え、「シニア」のイメージが変わり始めています。これからシニアを迎える、1955(昭和30)年から新卒バブル入社組である1968(昭和43)年生まれの、バブル時代を経験した人たちのことを「ABS(アクティブ・バブル・シニア)世代」と提唱しているのは、元気シニア総研の鈴木準氏。ABS世代の特徴や生き方には、これからのシニアの生き方のヒントがあるかもしれません。

(第1回)元祖「JJガールやPOPEYE少年」もシニア予備軍!


なぜディスコは復活したのか?


第1回目のコラムで、ABS世代が受けた3大インパクトは、1975年創刊の雑誌「JJ」、1976年創刊の雑誌「POPEYE」、1978年公開の映画「サタデー・ナイト・フィーバー」とお伝えしました。私(鈴木)が岐阜から上京したのは、昭和54年(1979年)ですので、ちょうどこのカルチャーが盛んな頃でした。

ただ、私の場合は地方出身の一人暮らし。アルバイトでお小遣いを稼いでいたので、思う存分遊べないまま就職して、不完全燃焼な思いがありました。地方から上京した方は、私の同様な方も多いのではと思います。

そんな私は、40歳を迎える2000年頃から遊びを復活しましたが、その当時にディスコカルチャーも、同じように復活し始めたのです。それ以来20年通っていますが、40代の頃はマニアしか集まっていなかった遊び場が、最近お客さんのすそ野が拡がっています。その大きな要因は、ライフステージの変化で時間に余裕ができたからです。特に女性は子育てが終わった方が多く、再びディスコに集まりだしたのです。しかし、それだけでこんなに人が集まるのか、仕事柄マーケターとして不思議に感じ、様々な人と対話をする人間観察を通じて、ニーズを把握したのです。
その結果わかったことは、ダンスや音楽を楽しみたいという人(マニア)は、私のような少数派で、多くのお客さんは、ディスコで「ワクワクしたい!」というニーズを満たすために来ているのです。


ワクワクすると老化の進行は遅くなる


炎天下の砂漠

ニーズとは「欲求」です。マーケティングセミナーで、「炎天下の砂漠をさまよう汗だくの男性がいます。さて、彼のニーズは?」と質問すると、ほとんどの人は「水」と答えます。しかし、この場合の答えは「一刻も早く喉の渇きを潤したい」が「ニーズ=欲求(目的)」であり、水は「ウォンツ=モノやコト(手段)」なのです。

マーケティングや広告の現場でよくある話は、ウォンツである商品の特徴を一方的に伝え、なかなか売れない結果を招くことです。ディスコの例であれば、お店の特徴を伝えて、「音楽を聴いて踊り、お酒を飲みませんか?」とメッセージを伝えても、心には響きません。「どんなニーズを持つ顧客に、どんな価値を伝えてハッピーにするのか?」を洞察し、顧客が得る価値を的確に伝えることが、マーケティングの真髄です。
ディスコに入ると当時の懐かしさを感じますが、それは最初だけ。「ワクワク感」がある時間と空間からは、「ハッピーホルモン」と言われているドーパミンが分泌されて心地良い気持ちになり、老化の進行を遅らせるのです。これは人生100年時代のライフスタイル学である、「ジェロントロジー(美齢学)」で論証されています。


好奇心を取り戻し「やりたいコト」が見つかるきっかけに!


ディスコ

私は周囲のABS世代の方にディスコの話をすると、女性陣は、「え、ディスコってまだあるの?行きたい!」と、好奇心旺盛で出かける方が多く、昔と何も変わっていない現実に驚き、今後の自分の可能性を感じて、ディスコ通いを復活する人や、それがきっかけで何か新しいコトを始める人は多くいます。一方で男性陣は、「え、今更ディスコに行くの??」と、男性ならではの「照れ」があり、なかなか行動を起こす人は少ないのですが、若い頃にディスコ体験をしている男性は、行くとやはり楽しく、何か新たな気づきはあるようです。

「サタデー・ナイト・フィーバー」公開から41年が経過した令和の今でも、ディスコには当時と同じ「ワクワク」する時間と空間があり、元祖JJガールやPOPEYE少年が、無邪気に楽しんでいます。

「仕事・子育て・親の介護・・」、オトナの人生は「やらなければならないコト」が多くありますが、50歳を過ぎたら、再び「やりたいコト」を行う、見つけることで、セカンドライフは大きく変わります。とは言え、日々の暮らしに変化がない、先が良く見えないと感じる方には、再びディスコに足を運び「タイムトリップ」することで童心と好奇心を取り戻し、新たな「何か」を発見するきっかけになるかもしれませんね。

【ABS世代(アクティブ・バブル・シニア)】
1955(昭和30)年から、新卒バブル入社組である1968(昭和43)年生まれで、若者カルチャーが拡がった70年代後半から、80年代バブル期の影響を受けている次世代シニア層。

【執筆者プロフィール】
鈴木 準(すずきじゅん)
一般社団法人日本元気シニア総研:ABS研究会主任研究員。株式会社ジェイ・ビーム代表。コラムニスト、マーケティングコンサルタント、ジェロントロジスト。
1960年生まれ。岐阜県岐阜市出身。㈱電通ワンダーマン(現:電通ダイレクトマーケティング)を経て、1998年にマーケティングコミュニケーションに関するコンサルティング、及びプランニングを事業領域とし独立開業。「株式会社ジェイ・ビーム」設立。
マーケティングの本質は「人を口説き・好きにさせて、好きになり続けてもらうこと」、そして「顧客をハッピーにする価値を与えること」と解釈している。そのためには、受け手のニーズ(本質的欲求)を捉え、ハートをキャッチするには、どうコミュニケーションを図るか。「人間観察」を通じた顧客視点で考えることを信条としている。
【著作物・その他】
共著書「広告ビジネス戦略(誠文堂新光社)」、その他一般紙・業界紙誌や、講演・セミナー・企業研修多数。
一般財団法人グローバルジェロントロジーセンター:美齢学指導員
一般社団法人日本元気シニア総研執行役:シニアビジネスアドバイザー
一般社団法人ジャパンEコマースコンサルタント協会:客員講師
インスタグラムアカウント(funkyjun_)
https://genkisenior.com/

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externallinkコメント一覧

【50歳からの「オトナの放課後」】(第2回)復活DISCOで見た「ワクワク」の意味合いとは? へのコメント 65件 』

  • 投稿者:〆(^O^⏰)オカルトさん(By.ss)

    ■The Hollies ホリーズ(英国)
    『Yes I Will(1964年)』『Bus Stop (1966年)』
    『He Ain’t Heavy He’s My Brother 兄弟の誓い(1969)』
    (´Д`☀️)♪~ (=^ェ^=⚽️)♪~

    16+
  • 投稿者:(^∇^⌚️)オカルトさん(By.ss)

    (≧▽≦⚡️)(=´∀`=☢️)♪~~
    ■Derek & The Dominos デレク&ザ・ドミノス(米英☆エリック・クラプトン)→『Layla & Other Assorted Love Songs(☆又はLayla) いとしのレイラ(1970年)』
    ■T.Rex Tレックス(英国)→『20Th Century Boy 20センチュリーボーイ(1973年)』

    13+
  • 投稿者:(^∇^⌛️)オカルトさん(By.ss)

    φ(゚∀゚☀️)(=´∀`゚=✡️)彼等の歌声もいいね。
    ■Engelbert Humperdinck エンゲルベルト・フンパーディンク(1936年5月2日生~現在83歳☆インド系イギリス人)
    『The Last Waltz ラスト ワルツ (1967年)』・『Love Me With All Of Your Heart 太陽は燃えている (1970年)』
    ■Barry Manilow バリー マニロウ(1943年6月17日生~現在76歳☆ロシア&ユダヤ系アメリカ人)
    『Mandy 哀しみのマンディ (1973年)』
    『Can’t Smile Without You 涙色の微笑 (1975年)』
    『Copacabana コパカバーナ (1978年)』
    『Ready To Take A Chance Again 愛に生きる二人 (1978年)』

    25+
  • 投稿者:φ(^O^☪️)オカルトさん(By.ss)

    ★.:*:・’°☆ゞ(^o^ゝ)≡(✡️σ=´▽`=)σ⭐️.:*:’°☆
    ♦️カーボベルデ系アメリカ人の彼等⑤人兄弟は全員リードボーカルができ、R&Bソウル風ディスコ ミュージックが優れていた(^∇^♪)
    ■Tavares タバレス(又はタヴァレス)
    『It Only Takes A Minute 愛のディスコ ティック(1975年)』
    『Heaven Must Be Missing An Angel ディスコ天国(1976年)』
    『Don’t Take Away The Music (1976年)』
    『More Than A Woman (1977年)』
    (o≧▽゜)o (=´∀`゚=☪️)♪

    34+
  • 投稿者:(・_・⛱️)オカルトさん(By.ss)

    ♦️(⌛️´・_・) 以前書いた『Let’s Live For Today』という曲を思い出しましたが、元は英国グループでイタリアで活動していたThe Rokes ロークスの『Piangi Con Me 泣いておくれ (1966年☆後に英語版の Let’s Live For Todayも歌う)』という曲からスタートしている。
    ♦️その後はφ(゚∀゚⌚️)→
    ■The Grass Roots グラスルーツ(USA)の『Let’s Live For Today (1967年)』
    ■The Tempters テンプターズ(日本)の『今日を生きよう (1967年)』
    ■許 冠傑・Sum Hui 又はサミュエル ホイ(1948年9月6日生~現在71歳☆香港映画Mr.BOOの5兄妹の四男)の『Let’s Live For Today』
    ♦️皆よい感じがしますが、少し落ち着いた流れで歌っているサミュエル ホイが善い感じがしました♪(^∇^☀️)

    20+
  • 投稿者:(^∇^⌛️)オカルトさん(By.ss)

    (^∇^☀️)(=´Д`゚=⛱️)ナツカシイ…♪~~
    ■Gilbert O’Sullivan ギルバート オサリバン(アイリッシュ系イギリス人☆1946年12月1日生~現73歳)
    『Clair クレア(1972年)』『Alone Again (1972年)』
    『Get Down(1973年)』『Tomorrow Today(1977)』
    『What’s In A Kiss そよ風にキッス (1980年)』
    (=´∇`゚=⛱️)♪~~

    38+
  • 投稿者:(^∇^⏱️)オカルトさん(By.ss)

    (^∇^)彼女も良い歌声♪→ナゼハヤク カカナイノ(=´Д`゚=?)
    ■CARPENTERS カーペンターズ(USAカリフォルニア州の兄妹)
    □兄リチャード(作曲家.ピアニスト☆1946年10月15日生~73歳)
    □妹カレン(歌手☆1950年3月2日生~1983年2月4日拒食症&過食症を繰り返した末.急性心不全で32歳没)
    『We’ve Only Just Begun 愛のプレリュード(1970年)』
    『For All We Know ふたりの誓い (1971年)』
    『Goodbye To Love 愛にさよならを(1972年)』
    『Hurting Each Other ハーティングイーチ アザー(1972年)』
    『I Won’t Last A Day Without You愛は夢の中に(1972)』
    『Only Yesterday オンリー イエスタデイ (1975年)』
    『I Need To Be In Love 青春の輝き (1976年)』
    ♦️(´・_・)まだたくさんの曲がありましたが、この⑦つの曲が特に大好きですね。(=^ェ^=)♪~~

    36+
  • 投稿者:(^∇^⌛️)オカルトさん(By.ss)

    (=´Д`゚=)♪~~ヨイ ウタ ダワン…。
    ■Carole King キャロル キング(USA)→『You’ve Got A Friend きみの友だち(1971年)』
    ■Diana Ross ダイアナ ロス (USA)→『Do You Know Where You’re Going To (Theme From Mahogany) マホガニーのテーマ(1975年)』・『If We Hold On Together(1988年)』
    (^∇^☀️)(=´∇`゚=⛱️)

    22+
  • 投稿者:(´-ω-`☁️)オカルトさん(By.ss)

    ■Enigma エニグマ(ドイツ)→『Return To Innocence リターン トゥ イノセンス(1993年)』
    ♦️(☁️´・_・) 良い曲だが、彼の歌声無くしてヒットはしなかったと感じる…。
    □Difang又は郭 英男 Kuo Yingnan(1921~2002.81歳没)
    台湾の60代以上のお年寄り達のリーダーで、昔から歌われているアミ族の伝統的な唄をモチーフにして歌う。
    歌詞が無く、特許権が無く力の無い老人達と思ったのか、無断で彼等の歌声を入れ彼等の名前を入れずにリターン トゥ イノセンスを売り出して、お金は一切もらえずにいた。
    □Difang達は訴訟を起こし、後にお互いが和解した。
    その影響なのか、欧州では台湾の民族音楽が知られる様になる…(^_^;)

    15+
  • 投稿者:φ(^∇^⌛️)オカルトさん(By.ss)

    (@^∇^)†_(`O`)♪ (σ´-ω-`)σ⚪️♪ ⬜️ヾ(^Д^♪)
    ♦️(⌚️´・_・) 何となく彼等④人を思い出しました。
    ①Davy Jones デイビー ジョーンズ(ウェールズ系☆リードボーカル&マラカス&タンバリン)1945年12月30日生~2012年2月29日に、フロリダの自宅で急性心不全で66歳没。
    ②Peter Tork ピーター トーク(ドイツ系☆ボーカル&ベース&オルガン)1942年2月13日生~2019年2月21日に永眠(舌の唾液腺の嚢胞癌を10年前から治療)…。1968年グループ脱退後は大麻で逮捕され1970年代から教師&俳優等していた。
    ③Micky Dolenz ミッキー ドレンツ(スロヴェニア系☆ドラムス)1945年3月8日生~現在は74歳になり歌手&俳優をしている。
    ④Mike Nesmith マイク ネスミス(アイリッシュ系☆ボーカルギター)1942年12月30日生~現在は77歳になり作詞作曲家&ミュージシャン&俳優している。緑の毛糸帽子が懐かしいね♪(=^ェ^=⛱️)
    φ(゚∀゚ )その彼等とは→
    ■The Monkees モンキーズ(USA)
    『Theme From The Monkees モンキーズのテーマ(1966年)』
    『Last Train To Clarksville 恋の終列車(1966年)』
    『I’m A Believer(1966)』・『Day Dream Believer デイ ドリーム ビリーバー(1967年)』・『The Girl I Knew Somewhere どこかで知った娘(1967年)』
    ♦️まだたくさんの曲がありましたが、私はこの5️⃣曲が印象に残っています♪(^∇^☀️)(=´∀`゚=⛱️)

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