
(第1回)元祖「JJガールやPOPEYE少年」もシニア予備軍!
なぜディスコは復活したのか?
第1回目のコラムで、ABS世代が受けた3大インパクトは、1975年創刊の雑誌「JJ」、1976年創刊の雑誌「POPEYE」、1978年公開の映画「サタデー・ナイト・フィーバー」とお伝えしました。私(鈴木)が岐阜から上京したのは、昭和54年(1979年)ですので、ちょうどこのカルチャーが盛んな頃でした。
ただ、私の場合は地方出身の一人暮らし。アルバイトでお小遣いを稼いでいたので、思う存分遊べないまま就職して、不完全燃焼な思いがありました。地方から上京した方は、私の同様な方も多いのではと思います。
そんな私は、40歳を迎える2000年頃から遊びを復活しましたが、その当時にディスコカルチャーも、同じように復活し始めたのです。それ以来20年通っていますが、40代の頃はマニアしか集まっていなかった遊び場が、最近お客さんのすそ野が拡がっています。その大きな要因は、ライフステージの変化で時間に余裕ができたからです。特に女性は子育てが終わった方が多く、再びディスコに集まりだしたのです。しかし、それだけでこんなに人が集まるのか、仕事柄マーケターとして不思議に感じ、様々な人と対話をする人間観察を通じて、ニーズを把握したのです。
その結果わかったことは、ダンスや音楽を楽しみたいという人(マニア)は、私のような少数派で、多くのお客さんは、ディスコで「ワクワクしたい!」というニーズを満たすために来ているのです。
ワクワクすると老化の進行は遅くなる
ニーズとは「欲求」です。マーケティングセミナーで、「炎天下の砂漠をさまよう汗だくの男性がいます。さて、彼のニーズは?」と質問すると、ほとんどの人は「水」と答えます。しかし、この場合の答えは「一刻も早く喉の渇きを潤したい」が「ニーズ=欲求(目的)」であり、水は「ウォンツ=モノやコト(手段)」なのです。
マーケティングや広告の現場でよくある話は、ウォンツである商品の特徴を一方的に伝え、なかなか売れない結果を招くことです。ディスコの例であれば、お店の特徴を伝えて、「音楽を聴いて踊り、お酒を飲みませんか?」とメッセージを伝えても、心には響きません。「どんなニーズを持つ顧客に、どんな価値を伝えてハッピーにするのか?」を洞察し、顧客が得る価値を的確に伝えることが、マーケティングの真髄です。
ディスコに入ると当時の懐かしさを感じますが、それは最初だけ。「ワクワク感」がある時間と空間からは、「ハッピーホルモン」と言われているドーパミンが分泌されて心地良い気持ちになり、老化の進行を遅らせるのです。これは人生100年時代のライフスタイル学である、「ジェロントロジー(美齢学)」で論証されています。
好奇心を取り戻し「やりたいコト」が見つかるきっかけに!
私は周囲のABS世代の方にディスコの話をすると、女性陣は、「え、ディスコってまだあるの?行きたい!」と、好奇心旺盛で出かける方が多く、昔と何も変わっていない現実に驚き、今後の自分の可能性を感じて、ディスコ通いを復活する人や、それがきっかけで何か新しいコトを始める人は多くいます。一方で男性陣は、「え、今更ディスコに行くの??」と、男性ならではの「照れ」があり、なかなか行動を起こす人は少ないのですが、若い頃にディスコ体験をしている男性は、行くとやはり楽しく、何か新たな気づきはあるようです。
「サタデー・ナイト・フィーバー」公開から41年が経過した令和の今でも、ディスコには当時と同じ「ワクワク」する時間と空間があり、元祖JJガールやPOPEYE少年が、無邪気に楽しんでいます。
「仕事・子育て・親の介護・・」、オトナの人生は「やらなければならないコト」が多くありますが、50歳を過ぎたら、再び「やりたいコト」を行う、見つけることで、セカンドライフは大きく変わります。とは言え、日々の暮らしに変化がない、先が良く見えないと感じる方には、再びディスコに足を運び「タイムトリップ」することで童心と好奇心を取り戻し、新たな「何か」を発見するきっかけになるかもしれませんね。
【ABS世代(アクティブ・バブル・シニア)】
1955(昭和30)年から、新卒バブル入社組である1968(昭和43)年生まれで、若者カルチャーが拡がった70年代後半から、80年代バブル期の影響を受けている次世代シニア層。
【執筆者プロフィール】
鈴木 準(すずきじゅん)
一般社団法人日本元気シニア総研:ABS研究会主任研究員。株式会社ジェイ・ビーム代表。コラムニスト、マーケティングコンサルタント、ジェロントロジスト。
1960年生まれ。岐阜県岐阜市出身。㈱電通ワンダーマン(現:電通ダイレクトマーケティング)を経て、1998年にマーケティングコミュニケーションに関するコンサルティング、及びプランニングを事業領域とし独立開業。「株式会社ジェイ・ビーム」設立。
マーケティングの本質は「人を口説き・好きにさせて、好きになり続けてもらうこと」、そして「顧客をハッピーにする価値を与えること」と解釈している。そのためには、受け手のニーズ(本質的欲求)を捉え、ハートをキャッチするには、どうコミュニケーションを図るか。「人間観察」を通じた顧客視点で考えることを信条としている。
【著作物・その他】
共著書「広告ビジネス戦略(誠文堂新光社)」、その他一般紙・業界紙誌や、講演・セミナー・企業研修多数。
一般財団法人グローバルジェロントロジーセンター:美齢学指導員
一般社団法人日本元気シニア総研執行役:シニアビジネスアドバイザー
一般社団法人ジャパンEコマースコンサルタント協会:客員講師
インスタグラムアカウント(funkyjun_)
https://genkisenior.com/
『 【50歳からの「オトナの放課後」】(第2回)復活DISCOで見た「ワクワク」の意味合いとは? へのコメント 1,186件 』
(¶ ゚ェ゚)◉ヾ(=´ω`=ヽ✝️)(´・ェ・`¶)(^o^¶)
■ The Ventures ベンチャーズ
《 Ginza Lights 2人の銀座 [1966.昭和41年] 》
《 Kyoto Doll 京都の恋 [1970.昭和45年] 》
(^_^⏱️)(=^ェ^=⛱️)
■ Mama Cass Elliot ママ キャス エリオット・又は.キャスエリオット (USAボルチモア市.1941.9/19生~1974.7/29の英国ロンドン公演の休憩中に心筋梗塞で.32才没)
〔 Welcome To The World [1969.昭和44年] 〕
(°▽°)♪( ゚ェ゚)♫
■ The Four Kinsmen フォー キンズメン [豪州の④人組ボーカル グループ]
『 It’s Started To Rain Again [1968.昭和43年] 』
(^_^)♪( ゚ェ゚)♫
■ The Rusty Harness ラスティー ハーネス (英国の③人組バンドグループ)
【 Come Into My Heart [1970.昭和45年] 】
やはり.この②曲がとても印象に残る(^_^)( ゚ェ゚☀️)
■ The 5Th Dimension フィフス・ディメンション
【 Up,Up And Away ビートでジャンプ [1967.昭和42年] 】
【 Aquarius / Let The Sunshine In 輝く星座 [1969.昭和44年] 】
♦②曲共、半世紀以上前ですが、今の若い世代が聴いても良い感じがすると思います。
「ビートでジャンプ」は、爽やかな感じのコーラスで、「輝く星座」は、前半と後半で雰囲気が違う、1曲で2曲聴いている感じがします。(°▽°☀️)(=´Д`°=㊗️)♪
(♪´∀`)_(`O`) (=´Д`=♬) ( ゚ェ゚)(=´▽`=♫)
■ The Fifth Dimension フィフス・ディメンション (USAロサンゼルス市の男3女2の⑤人組ボーカル グループ☆R&Bソウル.オルタナティブ&サンシャイン&ソフト&バラード系)
〖 Stoned Soul Picnic [1968.昭和43年] 〗
〖 One Less Bell To Answer 悲しみは鐘の音と共に [1970.昭和45年] 〗
(°▽°☀️)♪(=´▽`=✨)♪
■ Tony Burrows トニー バロウズ
〖 I’ve Still Got My Heart, Jo [1970.昭和45年] 〗
〖 Every Little Move She Makes [1970年] 〗
(°▽°✴️)♪( ゚ェ゚✨)♪
■ Tony Burrows トニー・バロウズ
【 Back Home [1971.昭和46年] 】
【 In The Bad Bad Old Days [1971年] 】
(°▽°)♪( ゚ェ゚✴️)♪
■ Tony Burrows トニー バロウズ
『 Melanie Makes Me Smile いとしの メラニー [1970.昭和45年] 』
(^∇^☀️)♪( ゚ェ゚✴️)♫♬~
■ Tony Burrows トニー バロウズ (英国.エクセター市.1942.4/14生~81才)
『 Girl You’ve Got Me Going [1976.昭和51年] 』