石川遼が13本に示した覚悟 自身の代名詞を手放した日

<HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2日目◇8日◇PGMゴルフリゾート沖縄(沖縄)◇7226ヤード・パー71>

スタートの1番パー5(576ヤード)。同組の秋吉翔太と出水田大二郎がドライバーを振った後、石川遼が手にしたのは3番ウッドだった。「朝の練習でも打たなかった」と、キャディバッグにもドライバーが入っていない。代わりのクラブも入れず、13本で第2ラウンドをスタートした。

3番パー4(501ヤード)では出水田の50ヤード後ろからセカンドショットを打つなど、同組2人にティショットで大きく置いて行かれる場面もあった。それでもフェアウェイキープ率は初日の50%(58位タイ)から71.43%(8位タイ)。ダブルボギーを2つ叩いたが、4バーディ・1ボギー・2ダブルボギーの「72」とスコアを1つ落とすにとどめて18ホールを終えた。

ドライバーは石川の代名詞ともいえる1本。バッグに入っていれば打ちたくなってしまうのが性。他のクラブも入れず、あえて1本欠けた状態で臨んだのは「何かつかめるまでは、打たないほうがいい」という覚悟からだ。

「ZOZO CHAMPIONSHIP」からドライバースイングにばらつきを感じていた。そこから試行錯誤しながら「WGC-HSBCチャンピオンズ」にも臨んだが、沖縄の難コンディションもあってミスが目立ち始めた。初日は「よくわからないですね…」とため息を漏らし、ドライバーへの不信感が頭を占めていく。それを振り切るように、スタート前にバッグからドライバーを抜く決断を下した。

「振り切っていないから曲がる。不安があってボールに合わせてしまう限りは、キャディバッグに入れることはないと思う」。ここからの今季数試合も、振り切れる感覚がつかめるまではドライバー抜きで戦うことも視野に入れている。「打つことが楽しくならないといけない。いったん距離を置いて、自分がいいタイミングで打てるクラブだけでやって、自分のゴルフを組み立てていく」。トータル5オーバー・84位タイで予選落ちとなったが、ドライバーを抜くという決断で活路を見いだそうとしている。

週末のプレーはかなわなくなったが、ホールアウト後、取材を終えるとすぐに練習場に向かった。1時間近くドライバーを打ち込み、きっかけをつかもうともがいている姿があった。(文・谷口愛純)


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