第168話 良い政策と良い材料と良い投資の関係

株の神様の声が聞こえるというTさんは、定期的にその教えを受けています。今日は下町の甘味処でかき氷を食べながらの投資談義です。


神様:以前、どのような会社の株を選べばいいのか?という話をしたことを覚えていますか?(
第8話 株価が上がる会社を見つけるヒント
第9話 株価が上がる会社を見つけるヒント(その2)

T:はい。ウォーレン・バフェットの言葉「株式投資の極意とは、良い銘柄を見つけて、良いタイミングで買い、良い会社である限り、それを持ち続けること」は強く印象に残っています。

神様:そして良い会社には、裏に必ず理由があります。

T:他人の薦め、新聞記事の一面やM&Aなどの情報で銘柄を選んで一喜一憂するのではなく、なぜ良いのかを自分できちんと理解すること、また、短期的に考えるのではなく長期的な視点も大切だということでしたね。

神様:そうですね。「良い」というのは、何も会社だけではありません。良い政策をしている国のまわりには、良い材料が多く集まります。例えば、塩化ビニル(塩ビ)樹脂業界を見てみましょう。

T:塩ビ樹脂は、上下水道管用のパイプや建築などに使用されている資材ですね。東京五輪や大阪万博の建築需要などもあり、今後も伸びるのでしょうね。

神様:もちろんそうでしょう。ただ、塩化ビニル樹脂の出荷量推移を見ると、昨年のプラントの定期修理による影響などもあり、今年の国内出荷は前年より減少しています。一方で海外への輸出では前年より大幅に伸び、全体では伸びています。なぜ海外が伸びているのだと思いますか?

T:(少し考えてから)なぜでしょう?分かりません。

神様:塩化ビニル樹脂の輸出は、今、インドで大きく伸びています。

T:インドですか。なるほど。中国にならぶ経済成長国ですね。

神様:はい。インドや中国は現在、インフラ整備を推進しています。一国の政策は、その国だけでなく、世界の経済を回します。そこには良い会社も集まってくるでしょう。新たな投資のヒントが見つかると思います。ところで、塩化ビニル樹脂メーカーの世界トップは日本の企業であることをご存知ですか?

T:え、そうなんですか?知りませんでした。調べてみようと思います。

Tさんは、神様のダイナミックな視点に感心しながら、改めて投資の極意について考えました。そして「良いものに投資する」という、シンプルに見えてとても奥深い世界に思いをめぐらせ、もっと投資について学びたいと思いました。

(この項終わり。次回8/21掲載予定)

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