第165話 QRコード決済の普及を左右するのは…?

株の神様の声が聞こえるというTさんは、定期的にその教えを受けています。今日は、ホテルのロビーでコーヒーを飲みながら投資談義をしています。


神様:ここ数年、梅雨の季節になると必ずといっていいほど豪雨災害が発生しています。

T:ニュースで「警戒レベル4」などと報道されると、大きな被害が出ないか心配になります。早めの避難が大切ですね。

神様:2018年の全国での土砂災害の発生件数は、過去10年間の平均の3倍以上だったことをご存知ですか?

T:え、そんなに多かったのですか?

神様:そうです。それを受けて政府では、2018年末に「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」を策定しました。2018年度から2020年度の3年間までに、約7兆円をかけて集中的に対策を実施するものです。今、豪雨災害対策が国策として至急進められていると言えます。

T:最近の大雨災害は、私の子どもの頃の大雨とは規模が違うもののように見えます。これまでの大雨対策では対応しきれず、新しい対策が必要となっているのですね。

神様:投資家のTさんとしては、この状況をどのように見ますか?

T:(先月家族で話した建設業界のことを思い浮かべながら第158話 建設業と東京五輪) )それはやはり、公共工事の需要が増えるでしょうから、ゼネコンなどの大手建設会社に注目でしょうか。

神様:そうですね。公共工事の発注動向の把握には、全国における「公共工事前払金保証請負額」が用いられますが、その推移を見ると、2019年の1月から5月は6.3兆円と、前年同期比で5.7%も増加しています。2018年後半にかけて、災害復旧や防災対策工事が増加したことが、2019年前半の公共工事を牽引していると言えます。

提供:いちよし証券
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