岸田氏、乏しい存在感=「ポスト安倍」で後れ-自民

自民党岸田派(49人)は15日、東京都内でパーティーを開いた。安倍晋三首相との良好な関係から「ポスト安倍」の有力候補とされる同派会長の岸田文雄政調会長は課題の発信力は上向かず、存在感はいまひとつ。注目を浴びる他候補の間で埋没気味だ。
岸田氏はあいさつで「宏池会(岸田派)がしっかりと時代を先導していく。会長として先頭に立って全身全霊努力をしていきたい」と強調した。パーティーには首相や他派閥会長も駆け付けた。
昨年の党総裁選で逡巡(しゅんじゅん)した末に立候補を見送った岸田氏。党内では首相からの禅譲狙いとの見方が出ており、首相も岸田氏と二人だけで会食するなど配慮を見せる。突出した「ポスト安倍」候補が見当たらない中、岸田氏が有力候補と目されるゆえんだ。
しかし、岸田氏が地力を付けてきたとの評価は乏しい。2017年8月に政調会長就任後、各種提言をまとめて積極的に政府に申し入れてきたが、岸田氏が政府の重要政策の方向性を決定付けたとのエピソードは聞こえない。
報道各社の世論調査では、次期首相に望ましい人物として、発信力に定評のある石破茂元幹事長や小泉進次郎党厚生労働部会長に後れをとったままだ。
「政治勘」にも疑問符がついている。先の福岡県知事選をめぐっては、新人を推す麻生太郎副総理兼財務相から応援要請を受けたが、現職支援に回った岸田派名誉会長の古賀誠元幹事長との関係に悩み、結局どちらの応援にも出向かなかった。
岸田氏の優柔不断ぶりが際立つ中、菅義偉官房長官が元号「令和」発表や異例の訪米で「ポスト安倍」候補として急浮上。古賀氏は先月のBS番組で岸田氏を指し、「必ずしも『ポスト安倍』でなければいけないということではない」と突き放した。
焦りを募らせる周辺の助言を受け、岸田氏は他派との連携に力を入れ始めた。14日夜には旧谷垣グループと会合。総裁選での協力を念頭に「またやろう」と呼び掛けたが、効果があるかは未知数だ。岸田派中堅は「今、名乗りを上げなければ、首相候補としては終わる」と強い危機感を示した。
〔写真説明〕自民党岸田派のパーティーで乾杯する岸田文雄政調会長(前列右)と名誉会長の古賀誠元幹事長(前列中央)ら=15日午後、東京都港区


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