春風薫る嵐山から嵯峨野へ!水辺の桜を愛でるショートトリップ

絵葉書のような嵐山の桜と「渡月橋」が織りなす景色

「渡月橋」

京都を代表する景勝地である「渡月橋」は、京都市嵐山中心部を悠然と流れる桂川に架けられた全長155mの風情あふれる木造橋です。渡月橋の名前の由来は、亀山上皇が、まるで夜空の月が橋の上を渡るかのように動いていく様(さま)を見て、「くまなき月の渡るに似る」と述べたことから渡月橋と名付けられたと言い伝えられています。嵐山の豊かな自然と、情緒あふれる古い街並み、風情ある渡月橋が融和して作り出す風光明媚な景色は、嵐山を象徴する風景でもあります。

「渡月橋」

京都を代表する観光地の嵐山一帯には、約1500本のソメイヨシノやヤマザクラなどの桜の樹が植えられ、訪れた4月上旬も美しい花を咲かせていました。桂川の岸辺の桜と嵐山の山肌の桜が渡月橋と織りなす美景は、まさに絵葉書のようです。鎌倉時代の後嵯峨上皇がこの近くに亀山離宮を造り、吉野から桜の木を移植したのが嵐山の桜の始まりだと伝えられています。

枝垂れ桜から椿、山吹、木瓜…花々が色とりどりに咲き誇る曹源池庭園

嵐山・天龍寺の曹源池庭園

渡月橋近くの天龍寺の大方丈(だいほうじょう)裏にある曹源池庭園(そうげんちていえん)は、南北朝時代の臨済宗の禅僧である夢窓疎石が手掛け、その作庭当時の面影をとどめる庭園として知られています。

名物の枝垂れ桜

曹源池庭園を通り、多宝殿の前に行くと名物の枝垂れ桜がありました。境内の坂道を上ればそちらにも大きな枝垂れ桜があり、見上げる角度や見下ろす角度も変わり、様々な表情を満喫することができます。庭園は、園内を散策できるように回遊式に作られています。

椿、山吹、木瓜(ぼけ)、山つつじなど

この季節の天龍寺は、枝垂れ桜が主役ではありますが、他にも椿、山吹、木瓜(ぼけ)、山つつじなどが色とりどりに咲き誇り、春の装いを楽しむことができました。

日本最古の庭池!嵯峨御所「大覚寺」の大沢池

嵐山の渡月橋からまっすぐ北に歩くと、突き当たりに見える清涼寺の仁王門からも本堂の前に白とピンクの桜の花が見えています。

清涼寺の仁王門

嵯峨釈迦堂(さがしゃかどう)の名で知られている清凉寺は、独特の装飾をもつ国宝「釈迦如来立像」を本尊とします。春風を感じるこの季節は、多宝塔にはソメイヨシノ、本堂にはシダレザクラなど、歴史を刻んだ建物の色が調和し、訪れる人々の心を魅了します。

嵯峨天皇の離宮として始まり、歴代の天皇や皇族が入ったことから嵯峨御所と呼ばれるのが、「大覚寺」です。大覚寺の桜の見所は、勅使門前のしだれ桜です。

大覚寺の東側に広がる大沢池

大覚寺の東側に広がる大沢池

大覚寺の東側に広がる大沢池は、嵯峨天皇が唐(中国)の洞庭湖を模して造ったもので、日本最古の庭池です。

心経宝塔(しんぎょうほうとう)と桜の競演

池の周りを一斉に桜が彩り、水面に映る桜や、ほとりに佇む心経宝塔(しんぎょうほうとう)と桜の競演は大変雅やかな眺めでした。

大沢池の風景

池畔に建つ五大堂東側にある観月台より見渡す大沢池の風景は格別です

大沢池の風景

滝田洋二監督による映画「陰陽師」が、2001年によって制作されましたが、この映画のロケ地として、大覚寺が使われました。陰陽師は、狂言師の野村萬斎さんが、主役の安倍晴明を演じられました大沢池の周りを散策すると、水面を取り囲むように桜が咲き揃い、水鳥が泳ぐのどかな光景が広がります。天神島に架かる橋の赤い欄干や心経宝塔(多宝塔)が、春の風景に映えていました。

大沢池の風景

ゆったりとした時間の中で、優雅な桜を楽しむことができる、春爛漫の嵐山から嵯峨野への旅でした。

M.Sawaguchi
ライター、輸出ビジネスアドバイザーとして活動中。
早稲田大学文学部にて演劇を専攻し、能、狂言、歌舞伎、浄瑠璃といった日本演劇、西洋演劇、映画について学ぶ。一方で、海外への興味も深く、渡航歴は30か国以上。様々な価値観に触れるうち、逆に興味の対象が日本へと広がる。現在は、外資系企業での国際ビジネス経験を元に、実際に各地に足を運び、日本各地発の魅力ある人、活動、ものについて、その魅力を伝えることで世界が結ばれていくことを願い、心を込めて発信中。


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