漫画や絵本を通じて仏教に親しむ

子供の頃、家の仏壇にお経をあげに来ていたお坊さんが、天国と地獄について解りやすく描かれた漫画を持ってきてくれた。子供だった私は喜んでそのページを開いたのだが、地獄に落ちた人々が責め苦を受ける姿が、単純な絵柄ゆえにショッキングで、今でも忘れられない。子供には少々刺激が強い漫画ではあったが、生きている間に良い行いをしなければならないとう教訓を与える事には成功した。漫画や絵本は、子供が仏教の世界に親しむために、最も効果的な手段ではないだろうか。

■人気漫画家が描くユーモラスな仏様の展覧会「漫画家による仏の世界展」

滋賀県の総本山三井寺にて、現在「漫画家による仏の世界展」が開催されている。日本酒メーカー「黄桜」のセクシーな河童のキャラクターで知られる漫画家、小島功の提唱により2014年に始まったこの展覧会は、今回で15回目を迎える。

第1回目は、日本初の漫画と言われる京都生まれの「鳥獣人物戯画」にちなんで、京都の東寺で開催され、その後、各地での開催を望む声に応えて、日本国内だけでなく、ポーランドの古都クラクフでも開催された。このように、海外にも多くのファンを持つ日本の漫画文化。その伝統の継承を目的に始まったこのプロジェクトでは、現在活躍中の著名な日本の漫画家50人が、それぞれのタッチで個性豊かな「仏」の姿を描いている。赤塚不二夫の「レレレ千手観音」、ゴルゴ13の作者、さいとう・たかをの「護留護天」を始め、いがゆしゆみこ、浦沢直樹、江口寿史、倉田よしみら、そうそうたるメンバーの作品70点以上を展示。大人も子供も楽しめるユーモラスな仏様の姿を見て、これを機会に仏教に親しんでみるのもいいだろう。

この展覧会は、2019年3月29日(火)から5月19(日)まで開催されている。

■紙芝居作家の僧侶が描いた飛び出すお釈迦様

漫画と並んで、子供が大好きな本と言えば「飛び出す絵本」ではないだろうか。「不思議の国のアリス」のようなお伽話が定番の飛び出す絵本だが、なんと、お釈迦さまの生涯を描いた作品がある。その名も「ポップアップ絵本 おしゃかさま」。

内容は「お誕生」「四門出遊」「降魔成道」「説法の旅」「涅槃」という5部構成の全10ページ。圧巻はなんと言っても立体部分の精巧な仕掛けである。まず、カラフルな色彩で、お釈迦様の世界を妥協なく描き込んだイラストがすごい。さらに細部まで工夫が凝らされた仕掛けと、お釈迦様の生涯を感動的に綴るダイナミックなページ展開に驚かされるが、この本の作者である諸橋精光さんが真言宗の僧侶であると同時に、美術学校を卒業した紙芝居作家だと知って納得した。普通の絵本作家ならば、仏教の世界をあれほど忠実に表現する事は出来なかっただろう。仏教と芸術の両方に精通した作家にしか作れない超大作である。2012年に刊行されたこの本は、布教活動や読み聞かせに活用されていたが、現在は一般には販売されていないようだ。しかし、ぜひ一度、実物を見てみたいものである。

■記憶に残り続ける仏教漫画

子供の頃、衝撃を受けたあの仏教漫画を今でもふと思い出し、もう一度読んで見たいと思う事がある。先日、電子書籍で「地獄と極楽」という仏教コミックスを見つけ、これはもしやあの漫画ではあるまいかとドキドキしながら試し読みしてみたのだが、絵柄がはるかにハイレベルで、あの時の漫画とは別物だとがっかりした。

もし、どこかのお寺がまだあの漫画を所有しているならば、いつかまた再会出来る事を願いたい。


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漫画や絵本を通じて仏教に親しむ へのコメント 16件 』

  • 投稿者:†(´Д`⚛️)オカルトさん(By.ss)

    たまたまYouTubeで、昔の日本映画・大魔神が画面に出ていましたので、久々に観ていました。
    武将達が村人達を虐げ、終いには無実の罪で若い女性を火炙りの刑罰にしようとしていた…(´△`゚✝️)
    女性は、私の身を捧げます…でも、神様…どうか武将達に天罰をあたえて下さい…と涙ながらに語ったその時に、ドシン!!…ドシン!!…と、やはりあの御方が現れました…(゚Д゚;♪)
    私にとっては仮面ライダーよりも上のヒーローみたいな存在感がありました(´∇`゚♪)

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  • 投稿者:(´・ω・`⛑️)オカルトさん(By.ss)

    この間具合悪かったのは最近蒸し暑くなり、水分補給しなかったのだと思います…(;´д`⛑️)
    御仏壇の水も少なくなりましたので、新しい水と花を準備して、父親&母親&息子&親友にごめんなさい…と、拝みました(´Д`゚)

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  • 投稿者:(´Д`゚✝️)オカルトさん(By.ss)

    今夜は、野球のカキコミ中に軽い心筋梗塞になり、近くに住む兄に電話して薬箱を持ってきてもらい、薬(動悸用&胃腸薬)を飲んで落ち着きました(^o^;)
    お坊さんみたいな心を持って、すこやかにしないといけないと感じました。

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  • 投稿者:( ´△`⛑️)オカルトさん(By.ss)

    以前、実家の下関市北部 油谷湾を散歩した時に、幼少期に海水浴した場所と比べると、水位が高くなってきたなぁ…と感じました(´Д`;⛱️)
    地球温暖化により、海岸線地域で生活する人々は世界中に数億人いるので、近い将来に人類大移動する時期がやって来るでしょうね…(・_・`☁️)

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  • 投稿者:φ(´∀`✡️)オカルトさん(By.ss)

    私が子供の頃は漫画や妖怪図鑑が好きでしたが、今の子供達は携帯型ゲームやパソコンやスマホ動画で様々な情報(ネタ)を仕入れている。
    私の頃は、お年玉や少ないおこづかいをコツコツと貯めて、書店で買ってきて、自宅で紙袋のセロテープをはがして本を手にした時の嬉しさを今も覚えています。
    ⬜️ヾ(´▽`゚♪)

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  • 投稿者:(゚Д゚∥✡️)オカルトさん(By.ss)

    (♾️⚡️~▽~(✡️~▽~(⚛️~▽~)ヾ(´Д`ヽ♪)
    →ガバッ!!((゚Д゚ 起))→フゥ~変な怖い夢を見ました…(´-ω-`✝️)
    (☁️´・_・) ギリシャ神話に出てくるゴルゴーン三姉妹(蛇女ゴーゴン)達とハァハァ遊び(´Д`*)していたら、焼きもちした3女のメデューサの目つきが変わり、足下から→腰→首へと徐々に石になり、もう駄目か…((´Д`゚✝️))と思った時に目が覚めました…(^o^;♪⛑️)
    ◆ちなみに長女の名はステンノー、次女はエウリュアレー、三女がメデューサ。

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  • 投稿者:_〆(・_・`⏱️)オカルトさん(By.ss)

    海外のCNN(米国)やらBBC(英国)放送で、地球上の生物が人類のせいで海の生物&陸上生物の大半が絶滅したり、絶滅寸前、又は人類が保護しないと絶滅すると述べていた…(´Д`☁️⛑️)
    欧州では、農薬散布した野山や田畑から虫がいなくなり、それを捕食する鳥類が激減している。都市化により生ごみ&産業廃棄物が、河川や海を汚して水辺や海洋生物が絶滅している。地球温暖化により珊瑚礁は数十年後に絶滅する。
    動植物が死に絶えるが、人口は増え続けるので本来は、動植物に生まれ変わるはずが、人に生まれ変わる確率が高くなる感じがしてならない…(´・ω・`)
    【ついでに人類の人口増加を書きますφ(゚∀゚⌛️)】
    →◆約20万年前は地球上に5000人
    ◆7万年前は一時50万人迄増えるも疫病や自然災害等で1万人に減り、人類は絶滅寸前まで追い込まれていた…(´△`☁️)
    ◆紀元前6000年(約8千年前)には農地を耕すのが流行り、1000万人→◆西暦0年(約2千年前)には3億人になるも、疫病&戦乱で1億人に減少。
    ◆12~13世紀は5億人なるも、ペスト&モンゴル帝国&大飢饉等で半減し→◆西暦1650年に、ようやく5億人になる。
    ◆1800年→約10億人 ◆1940年→約23億人
    ◆1950年→約25.2億人 ◆1960年→約30億人
    ◆1965年→約33.4億人 ◆1970年→約37億人
    ◆1974年→約40億人 ◆1987年→約50億人
    ◆1998年→約60億人 ◆2011年→約70億人
    ◆そして2019年現在は約75.1億人である(゚Д゚;⛑️)
    ◆来年の2020年は約76億人 ◆2050年→約90億人
    ◆2100年は約110億人と予測されるが、私は、そこまで増えないと思います…φ(´Д`⌛️)
    何故なら、発展途上国も先進国同様に少子高齢化の影響が予想以上に速まるからです。
    いったん減ると、まずは減り続けて、最終的に100億人から減り続けて→30~40億人前後辺りを数千年続くと思います。
    その後、5万年~10万年後に宇宙人さん達が地球人にUFOの製造法を教えて地球人が、どこかの惑星で地球みたいに都市化して生活すると考えています…((=´∀`=♪✡️))

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  • 投稿者:(´・ω・`⌛️)オカルトさん(By.ss)

    つまり生きている時に、どのような行動をしてきたかによって様々な方向へと行くと思います(´Д`⏱️)

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  • 投稿者:(´Д`⌛️)オカルトさん(By.ss)

    世の中には法律中心主義、戒律中心主義、急進的カルト教団、学校や会社中心主義、地域性の習慣、様々な家庭内のルール、私の自然界主義(他に数名の友人達含む)まで様々いる。
    アマゾン奥地のヤムマミ族の風習で誕生したばかりの幼子を生かすか精霊(葉に包み軍隊蟻等に食べさせる)にさせるか選択するが、現代社会に育った私からみたら、それこそ自然界に反する行為と感じる…(´-ω-`⚡️)
    愛し合って、その後の誕生した生命を処分するのは、すなわち自分自身の心を自殺に追い込む感じがするのであるが、場所が場所だけに治外法権で法律対象外になる。
    森林で人として産まれ、その場で亡くなるのは高い確率で植物や虫に生まれ変わるのであるが、生き残った家族が後にどのような輪廻になるかは何となく予想できる。
    日本に必要以上の嫌がらせをする隣国みたいに半永久的に子孫達に苦難をさせている感じがしてならないのである…
    海外の様々なNEWS番組やYouTubeやポッカキット等視聴すると、政治家が言う平和とか和平交渉とか妥協策とかが全く無意味であるのが容易に判る…(´△`∥)
    まるで何かの生まれ変わりが、お互いに半永久的に対立する世界観(構図)になっているのである…

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  • 投稿者:(´・ω・`♪)オカルトさん(By.ss)

    仏教普及に尽力したインド北東部マガダ王国周辺のコーダマ シッダールタ王子(☆親や妻子をシカトしたけど(´-ω-`))は、古来からインドにある荒行(☆自ら身体に傷をつけて痛みに耐える)は痛いだけで意味が無い事を悟り、自然界の力や輪廻を基礎に人とは産まれながらに長期間内面性の問題点を克服するのを悟る…(´・ω・`☦️)
    怪我や病気の辛さ…階級社会…家庭内や地域差、国内外の反乱から平和への祈り…人だけでなく自然界からの助けも借りて、動物達にも様々な悩みがあり、仏陀が来ると、言葉は通じなくても心が通じ合えたらしいです。
    私も疲れた時に時々、近場の森林へ行き、木々の近くで横になったり木を抱きしめ眼を閉じて様々なヒントを貰う事があります(´∇`゚⚛️)
    世の中には様々な宗教がありますが私は自然界から得るのが、たくさん身心に善い影響があると確信しています。

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