鹿児島県の風土料理、七草ずし

鹿児島地方には、七草(ななくさ)という風習があり、今も広く根強く息づいています。毎年1月7日、その年に7歳を迎える子供が晴着を着て神社にお参りに行き、近隣7件の家にご挨拶をして回ります。ご挨拶の際、空のお椀や重箱などを持参し、用意されていたおかゆを一口分よそって頂いてくるのですが、そのおかゆの名前を鹿児島では七草ずしと言います。

七草ずしと言っても、お寿司ではありません。「ずし」というのは「ぞうすい」が訛った言葉です。中身はとてもバリエーション豊かで、必ず入るのはお米、お餅で、後は各家庭によって違います。

タンパク質としてさつま揚げやかまぼこ、お肉、根菜の大根、人参、里芋、さつま芋、ごぼう、菜っ葉類として白菜や春菊、ホウレンソウ、豆もやしやこんにゃく、キノコ類などなど。全国的に一般的な七草がゆにいれる七草も入れる家庭もあります。

味付けも各家庭それぞれです。柔らかくなった具材の中に入れる味付けは、しょうゆベースの家庭もあり、味噌ベースの家庭もあり、シンプルに塩の家庭もあります。ただ、共通している点は、鹿児島は甘い味付けが好まれるため、甘い九州醤油や砂糖やみりんがたっぷりはいっています。

七草ずしを7つの家庭にもらって食べた子供は元気に育つと言われています。ですが、対象の子供のいない家庭でも、お正月料理の残りの食材などを利用して毎年作る家庭も多く、鹿児島県民にとっては心の奥底にしみ込んだ故郷の味です。

[写:POHAN CHEN@fliker]


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