【中村紀洋の目】他球団に見劣りしない能力の高さ 中日の命運を握る投手たちは…

■空振りを取れる鈴木の飛躍に期待、ベテラン2人も2桁勝てる

 中村紀洋です。2月に中日の春季キャンプを取材させていただき、打線について以前の連載記事で言及しましたので、今回は投手陣についてお話しさせていただきます。

 現役時代は守護神を務めた与田剛監督が就任し、投手陣の強化が最重要ポイントになると思います。昨年は救援陣が痛打を浴びて逆転負けを喫する試合が多かったですが、他球団に見劣りしない能力の高い選手たちが揃っている。田島慎二投手、先発で起用の可能性もある又吉克樹投手、福谷浩司投手、祖父江大輔投手と実績はある投手たちなので期待したいです。

 守護神は鈴木博志投手が固定できれば、勝利の方程式もきっちり組めるようになります。鈴木投手の武器は150キロを超える直球です。抑えは思い切り腕を振って速い球で空振りを取れる投手が、打者にとって一番厄介です。2年目の今季は飛躍の年にしてほしいですね。

 先発陣は昨年6勝をマークした松坂大輔投手が右肩の炎症、成長著しい藤嶋健人投手が戦列を離れています。個人的に鍵を握るのが吉見一起投手、山井大介投手の両ベテランだと思います。春季キャンプ中に両投手と話しましたが、調整も順調に来ているようで明るい表情が印象的でした。ブルペンの投球を見ても、やはり制球力が違います。捕手の構えたところにきっちりくるのでそうそう打たれません。試合の要所を締めて勝ち方を知っている投手なので、先発ローテーションで1年間回れば2桁勝利は十分に勝てると思います。

 強いチームは投手陣がしっかりしています。私が中日在籍時の07年は日本一に輝きましたが、先発がきっちり試合を作り、岩瀬仁紀投手ら勝利の方程式が確立していました。吉見投手、山井投手はその当時から先発で活躍していました。勝利の味を知る両投手がチームを引っ張ってほしいですね。(元近鉄、ドジャース、オリックス、中日、楽天、DeNA内野手)文/構成 インプレッション・平尾類


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