【MLB】「孤独を感じる時もあった」平野佳寿が適応するまで…米メディアが大特集

■1年目の昨季は大車輪の活躍、生活では「ちょっとしたアメリカの知識を日々学んでいる」

 ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が8日(日本時間9日)、ブルワーズとのオープン戦で6回から3番手で登板し、1回無安打無失点1四球と好投。メジャー2年目のシーズンへ順調に調整を続けている。今季もブルペンで重要な存在となる日本人右腕について、米メディア「ジ・アスレチック」は「ここで1年過ごし、ヒラノは知らない土地に少し慣れる」とのタイトルで特集を掲載。英語の“習得”も含め、徐々に米国の生活にも馴染んでいる様子を伝えている。

 記事では、平野が運転中に反対車線のスクールバスが「止まれ」のサインを出して子供をおろしているのを見て「前を走っていた車が止まるまで、走り続けるところだった」というエピソードを紹介。本人は通訳のケルビン・コンドウ氏を介して「両方の車線で止まる必要があるんだ。日本ではそのようなことはないよ。バスの後ろを走っていたら止まるだけだと思っていた。知らなかった。今は学んだよ」と話している。「ヒラノはこのようなちょっとしたアメリカの知識を日々学んでいる」ところだというのだ。

 昨年はセットアッパーとしてブルペンで欠かせない存在となり、シーズン終盤にはクローザーも務めた。75試合登板で4勝3敗32ホールド3セーブ、防御率2.44という好成績をマーク。メジャーのハードなスケジュールにも対応し、結果を残したが、その中で英語力も“上達”したようだ。

「スーパーやレストランに行くなど、簡単なことでも去年のこの時期は、(相手が)何を言っているのか全く分からなかった。今は、少なくとも何を言っているかは分かる。返事はできないけど、ほとんどの場合、相手が言っていることは分かる」

 取材に対して、こう明かしている平野。ダイヤモンドバックスのバックアップも大きいという。球団が子供たちの学校、医者、歯医者などを探す手伝いをして、本物の日本食を食べられるレストランまで探してくれたというのだ。ただ、適応する上でもっとも重要だったのは、「チームメートと普通に日々コミュニケーションを取ること」だと記事では指摘。英語力が上達したのも、これがあったからこそだろう。

■「彼は何か間違いを犯して警官に説明することにならないよう、過剰なほど注意深く運転する」

 実は当初、平野はチーム内で「孤独を感じる時もあった」という。そんな中で、トーリ・ロブロ監督は積極的にオールドルーキーに話しかけた。「彼に話しかけ、私の思っていることを伝え、彼が思っていることを聞くことを日課にした。今でもそうだ」と明かしている。そして、時間が経過するにつれてチームにも徐々に溶け込んだ。同じセットアッパーとしてブルペンを支えたアーチー・ブラッドリーは「昨年、試合が始まった時にブルペンで『今日誰もヨシと話していないな』という時があった。意図的ではなかったんだ。選手たちはケルビンとヨシと話すのをなんとなく怖がっていた。今は『ヨシ! 調子はどう?』と声を掛けるけどね」と話している。1年で関係が大きく変わったことが分かる。

 もちろん、2年目の日本人右腕にとって、慣れなければいけないことは多い。それは日常生活の中にもまだまだ存在する。

「彼は何か間違いを犯して警官に説明することにならないよう、過剰なほど注意深く運転する。多くの英語が理解できるが、初対面の人に話しかけるのにはまだ躊躇する。例えば、スーパーで店員に聞くことはない」

 特集ではこういった細かいエピソードを紹介した上で「英語を流暢に話すことは彼の夢である」と言及。本人も「米国で最もマスターしたいこと」を聞かれ、コンドウ氏が訳すと分かっていながら「ケルビンなしで英語でコミュニケーションしたい」と語り、「その場合、通訳は職を失うのか?」という問いには「ケルビンは恐らくブルペン捕手か何かになるよ」と切り返したという。気を許せる間柄のコンドウ氏の存在も平野が適応する上で大きな役割を果たしていることが分かる。

 昨季、シーズンを通じてダイヤモンドバックスのブルペンで最も安定していたのは平野だった。そして、今季も活躍が不可欠な選手であることは間違いない。さらに米国の環境に慣れ、チームに溶け込めば、それも十分に期待できそうだ。(Full-Count編集部)


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