無数の“スノーモンスター”も圧巻!! 世界に誇る冬の絶景「山形の樹 氷」

東北最大の滑走面積を誇り、日本を代表するスキー場「山形蔵王スキー場」。いつかは山形蔵王に滑りに行きたいと考えているスキーヤー・スノーボーダーも多いのではないでしょうか。

山形蔵王スキー場

日本最大級とも言われる蔵王スキー場は、最長滑走距離9,000m、総面積305haもの広さがあり、最大標高は1,660m、コース下までの標高差は880mもあります。コースレイアウトも豊富で、初心者から上級者まで誰もが楽しめる環境が整っています。

蔵王ジャンプ台

また、その蔵王温泉スキー場のゲレンデの一角に、蔵王ジャンプ台があります。訪れた日には、FISスキージャンプワールドカップレディース2019蔵王大会が開催されていました。

FISスキージャンプワールドカップレディース2019蔵王大会を観戦

まさに、スキーの合間にちょっとジャンプ観戦、そんな贅沢のできる環境です。

蔵王ロープウェイ山麓線から広大な樹氷群を堪能

そして、冬の蔵王を訪れる最大の魅力は、その広大な斜面を覆いつくす「樹氷」です。
樹氷は、蔵王連峰に生育する針葉樹のアオモリトドマツの枝や葉に、日本海側から吹く季節風に乗って運ばれた雪雲の中の雲粒(0度以下でも凍らない過冷却水滴)が着氷し、着雪とともに繰り返しながら成長していくものです。
北西からの強風と平均気温マイナス10~15度の気象条件のなかで樹氷が最も大きく成長し、蔵王樹氷群が見られるようになります。(その年の気候によって成長の大きさや時期が異なります)

蔵王のエビのシッポ

例年、樹氷が「成長期」に入る1月には風上に向かって枝や葉が凍りつく、通称「エビのシッポ」ができ、「最盛期」の2月には大きな樹氷に成長し、春の気配を感じ始める3月に「衰退・倒壊期」と言われ、気温の上昇によって氷雪が融けて細い樹氷になっていきます。


(樹氷高原駅に向かうロープウェイからの写真)

蔵王温泉街から樹氷原に向かうため、「蔵王ロープウェイ山麓線」に乗りました。蔵王温泉から樹氷原へと向かい静かに動き出したロープウェイの車窓からは、スキー場のパノラマ、青空に映える峰々、真っ白に雪に染まる樹々など、空中ビューで楽しむことができます。樹氷高原駅まで約7分間で到着しました。


(樹氷高原駅からの写真)

樹氷高原駅から、地蔵山山頂駅に向かうルートは、風速が強まります。この平均風速10~15m/sの強風があってこそ、独特の樹氷ができるのです。

蔵王のフニテル

樹氷の上を宙にぶら下がって運行するロープウェイにとってかなり厳しい環境ですが、そこで採用されたのが複式線の通称「フニテル」です。

雪煙の向こうに視界いっぱいに広がる樹氷群・蔵王

樹氷高原駅から、約10分で終着駅「地蔵山頂駅」に到着しました。気温は、マイナス15度、風速20メートル以上の刺すような寒さの中、展望台の方へ登っていきます。展望台は雪ががちがちに凍りつき、風の強さもあいまって、まるで吹雪の雪山の山頂のようです。最早目も開けるのも難しく、手がかじかみ、まともに立っていると吹き飛ばされそうになる風の強さです。時々耐風姿勢を取らないと体が宙に浮きそうになります。雪が横から、下から舞い、視界をさえぎりました。そんななか、舞い上がる雪煙の向こうに、視界いっぱいに広がる樹氷群。それはあまりに感動的で、壮大な神々しい光景です。

蔵王のフニテル

樹氷高原駅と地蔵山頂駅を往復する山頂線は、幅広く張られた2本のロープにゴンドラがぶら下がる、揺れに強い構造となっています。乗り心地がよく、ゴンドラの中から、360度のパノラマビューで一面の樹氷を楽しむことができます。

蔵王「スノーモンスター」の迫力を体験「樹氷幻想回廊ツアー」

蔵王のスノーモンスター

風の吹く方向に反り返る「エビの尻尾」、そしてさらに積雪され別名「スノーモンスター」が混在しています。山肌に立つ木々の一つ一つが雪に覆われ、突起群を形成する光景はじつに奇妙で、まるで雪山をさまよう無数の生き物のようです。

蔵王ロープウェイ山麓線

自然の生み出す芸術「樹氷原風景」を、はるか彼方まで見渡せる爽快感を全身で感じることができました。

樹氷のライトアップ時のスノーモンスター

夜間には樹氷のライトアップが行われ、その幻想的な姿で私たちを魅了します。「スノーモンスター」が妖しくも美しく輝き、漆黒の闇夜の雪原にそびえ立つ姿は神秘的で、近寄りがたい迫力を放ちます。ライトアップされた樹氷を、もっと間近で見たいという方には「樹氷幻想回廊ツアー」がおすすめです。

樹氷のライトアップ時のスノーモンスターと雪上車

蔵王ロープウェイの樹氷高原駅から、大型の雪上車に乗り込み、夜の樹氷をすぐそばで見られる貴重な体験ができます。

樹氷のライトアップ時のスノーモンスター

世界でも希少な造形美化した巨大樹氷「スノーモンスター」。しばらく私の頭の中に、いすわるでしょう。

N.Shimazaki
Webメディアのプランナー・ライター・カメラマン。国際ビジネスコンサルタント。
北海道大学卒業後、ワールドネットワークを持ったドイツ系企業に所属し、システム、マーケティング、サプライチェーン、イベント等のアジアのリージョナルヘッドとして、多国籍のメンバーとともに世界各地で数多くのプロジェクトを遂行。世界の文化に数多く触れているうちに、改めて「外からみた日本」の魅力を再認識。現在、日本の手仕事、芸能等の文化、自然、地方の独創的な活動を直接取材し、全国、世界へと発信している。


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