期間限定ライトアップがさらに幻想的に…美瑛町「青い池」「白ひげの滝」

JR美瑛駅から約17km、白金温泉のほど近くに「青い池」があります。ひっそりと美瑛の空と山を映す池、そしてその池の中のカラマツや白樺の木の足元を覆う、緑白からコバルトブルーのその色に神秘的な美しさを感じます。

美瑛町の白金温泉のほど近くの「青い池」夏

池が青く見えるのは付近の白ひげの滝などからアルミニウムを含んだ水が流れ出ており、これが美瑛川の水と混ざると、コロイドという粒子が生成され、それが太陽の光を散乱させます。その中でも波長の短い青い光はとくに散乱されやすく、その光が目に届くと水が青く見えるそうです。

美瑛町の白金温泉のほど近くの「青い池」夏

新緑の緑と水面の青、秋の色づいた木々の色合いと池の青のコントラストなど、春から秋にかけて、印象的な様々な“青”色で、多くの観光客を魅了します。

冬の「青い池」はさらに幻想的な景色に

美瑛町の白金温泉のほど近くの「青い池」冬

動かぬ池の水は、厳寒の中で凍てつき、訪れた1月、池は真っ白な雪に包まれていました。

美瑛町の白金温泉のほど近くの「青い池」冬

十勝岳連峰の絶景に吸い寄せられるかごとく、青い池に注がれる川の上流部に向かいます。美瑛川本流の白金温泉にある地下水の滝「白ひげの滝」に到着しました。

白ひげの滝

「白ひげの滝」とは、美瑛の十勝岳側に位置する白金(しろがね)温泉にあり、崖の途中、岩盤の割れ目から十勝岳の地下水が湧き出して滝になります。この滝が流れ落ちるのが美瑛川、別名ブルーリバーと呼ばれる川で、鮮やかな青い色を見せる、不思議な川なのです。

氷の柱

白ひげの滝

滝の上の樹々は真っ白な樹氷で覆われ、氷点下20度以下の外気は、地下水として噴き出す冷水を、一部は湯気たつ水に、一部は氷の柱に変えていました。

白金ビルケの森インフォメーションセンター

「白ひげの滝」や「青い池」からほど近い「白金ビルケの森インフォメーションセンター」は、美瑛の二つめの道の駅「白金ビルケ」として、昨年リニューアルオープンしました。
新たにハンバーガーショップ「BETWEEN THE BREAD」やアウトドアブランド「THE NORTH FACE」が加わり、白金地区の人気に拍車をかけそうです。

「青い池」のライディング

日が落ち、再度訪れた青い池では、幻想的なライティングがされていました。立ち枯れた白樺を含め全てが真っ白な世界と、真っ黒な夜の闇。

「青い池」のライディング

そこにライトが照らされると木の影が白い雪のスクリーンに長く伸び、幽玄の世界に誘います。光は刻々と変化し、上空の星空とあいまって、飽きることない光景を創り出していました。
(青い池、白ひげの滝ライトアップ:平成30年11月1日(木)から平成31年4月30日(火)まで )

M.Sawaguchi
ライター、輸出ビジネスアドバイザーとして活動中。
早稲田大学文学部にて演劇を専攻し、能、狂言、歌舞伎、浄瑠璃といった日本演劇、西洋演劇、映画について学ぶ。一方で、海外への興味も深く、渡航歴は30か国以上。様々な価値観に触れるうち、逆に興味の対象が日本へと広がる。現在は、外資系企業での国際ビジネス経験を元に、実際に各地に足を運び、日本各地発の魅力ある人、活動、ものについて、その魅力を伝えることで世界が結ばれていくことを願い、心を込めて発信中。

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美瑛町ホームページ http://town.biei.hokkaido.jp/about/event/illuminate.html
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