『妖怪先進県』岩手・鳥取・徳島への誘い(いざない)-怪フォーラム 2019 in京都-

岩手県、鳥取県、徳島県では、「怪フォーラム 2019 in京都」を、2019年1月26日(土)、27日(日)の2日間、京都市の京都国際マンガミュージアムで開催します。

今回で7回目の開催となる「怪フォーラム」は、世界妖怪協会(水木しげる永久会長)が妖怪文化の普及に貢献した地域として認定した「怪遺産」を有する岩手、鳥取、徳島の3県が、地域活性化の推進や観光誘客を図ることを目的として毎年開催しています。

鳥取県境港市は漫画家水木しげるのふるさとです。JR境港駅前から水木しげる記念館に至る800メートルの沿道に妖怪ブロンズ像177体が並ぶほか、列車やバス、マンホールにまで妖怪があしらわれています。毎年200万人以上の観光客が訪れ、全国の妖怪ファンを魅了する聖地となっています。2007年、怪遺産の第1号として認定されました。

徳島県三好市山城町は、大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)や塩塚高原などで知られる四国山地の険しい秘境であり、数多くの妖怪伝承が残る地域です。この地の妖怪伝承は、人々が危険な場所に近づかないよう、事故や事件から身を守る知恵として語り継がれてきました。「妖怪まつり」の開催など地元住民による妖怪を題材とした地域活性化の取り組みも認められ、2008年に怪遺産に認定されました。

そして、岩手県遠野市は、「カッパ」「ザシキワラシ」など数々の妖怪が語り継がれ、民俗学者柳田國男が著した『遠野物語』の舞台ともなった「永遠の日本のふるさと」です。古き先人の営みを今日に伝えるとともに、怪異・妖怪文化の普及に貢献したことをが評価され、2010年、『遠野物語』発刊100周年に際し、3か所目の怪遺産として認定されました。

上記の「怪遺産」3県が、今年度は世界の文化首都・京都を会場として、日本の妖怪文化を世界に発信します。

今回の開催では、荒俣宏氏(京都国際マンガミュージアム館長、作家)、小松和彦氏(国際日本文化研究センター所長)、京極夏彦氏(小説家)と岩手、鳥取、徳島の3県知事が妖怪文化の魅力を語り尽くす「妖怪大談義」のほか、小松和彦氏、京極夏彦氏、多田克己氏、村上健司氏らによる妖怪トークイベント「お化け大学校特別講座」を行います。

また、3県の怪遺産の紹介・展示も見どころがいっぱいです。ゲゲゲの鬼太郎の紙芝居や妖怪村を題材とした人形劇などの実演や、岩手県の「ひっつみ」、鳥取県の「カニ汁」、徳島県の「そば米ミネストローネ」など各県のお振舞いや物産販売も2日間実施します。さらに、27日(日)には、参加者が妖怪に仮装し二条城までを行進する「節分おばけ仮装百鬼夜行」もありますので、ぜひ妖怪に仮装して参加してみてはいかがでしょうか。

なお、「怪フォーラムin京都」への参加には、京都国際マンガミュージアムへの入館料が必要です。また、観覧には事前申込みが必要なものもあります。詳細は、怪フォーラムホームページ(https://www.kwaiforum.com)をご覧ください。

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