第135話 干支で見る2019年の株式相場展望

株の神様の声が聞こえるというTさんは、定期的にその教えを受けています。今日は、蕎麦屋で日本酒を軽く楽しみながら、少し早い年越し蕎麦を啜りつつ、投資講義を受けています。


T:今年もいよいよ年の瀬。ようやく年賀状づくりを終えました。

神様:最近は、メールやFacebook、Twitter、LINE等で新年の挨拶をするデジタル派が増えてきているようですが、日本郵便の統計によると2018(平成30)年の年賀郵便物元旦配達物数は、15億4,300通、一人当たり約12通と、年賀状にも根強いファンがいます。2019年もこの数は大きくは減らないでしょうね。

T:(神様のデータの記憶力に驚きつつ)年賀状といえば、家族写真の年賀状も楽しみですし、干支(えと)入りの年賀状もバリエーションがあり面白いですよね。

神様:干支とは、「十干」(じっかん)と「十二支」の組み合わせで、正確には「十干十二支」(じっかんじゅうにし)と呼ばれます。十干は、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)の10種類の要素です。

T:干支といえば、いぬ、うさぎ、さるなどの十二支のほうにばかり馴染んでいて、十干はうろ覚えでした。

神様:2019年の場合、十干は「己(つちのと)」、十二支は「亥(い)」なので、干支は「己亥(つちのとい)」となります。ところで、十二支にちなんだ相場格言をご存知ですか?

T:2018年の戌年が「戌は笑い」だったのはよく覚えています。

神様:そうですね、十二支の中でもかなりいい年になるとされています。実際に、戦後、東京証券取引所が売買を再開した1949年5月16日以降における過去5回の戌年の日経平均株価の平均上昇率は9.8%でした。

T:(またまた神様の記憶力に舌を巻きながら)今年も10月2日には日経平均株価が2万4,448円と、1991年11月中旬以来およそ27年ぶりの高値を付け、先行きへの期待が高まりました。

神様:その後は米長期金利の上昇や米中貿易摩擦への懸念が強まり、日経平均株価が2万円の大台を割るなど、やや不安も残しましたね。

T:笑って終われる戌年となればいいのですが…

神様:十二支にちなんだ相場格言は、全ての年にあります。『辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)つまずき、寅(とら)千里を走り、卯(う)は跳ねる』です。

T:2019年は亥年ですから、『亥固まる』ですね。

神様:意味は、『値固め』とも言われていますが、過去の亥年のパフォーマンスは決して値固めではなかったのですよ。戌年と同様に過去5回の亥年を遡ると、日経平均株価の平均上昇率は16.2%です。

T:戌年より高いのですね!

神様:『天井』の辰年が28.0%上昇でトップ。続いて、『繁栄』の子年が23.8%上昇、3番目が『跳ねる』の卯年の16.4%上昇なのですが、亥年はこれに続き、十二支中で4番目の上昇率です。

T:(神様の博識に改めて驚きながら)格言通りになっていますね!

神様:ご存知のように「亥」は動物のイノシシがあてられ、イノシシは「猪突猛進」といわれるだけに、目標に向かって、まっしぐらに突進していく、そんな勢いのある年となるよう期待したいものです。

(この項終わり。次回1/2「初詣と株」を掲載予定)

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