
平成最後の年越しを、皆さんはどこでどのようにお過ごしになるのでしょうか。様々なことが起きた2018年。疲労もマックスに溜まっている方もいらっしゃるでしょう。そんなときは、ゆっくり温泉にでもつかりたいものですね。それは、サル社会も同様なようで。。
「いや~、今年は疲れたな~。色々と悩みが絶えないよ。」
「大丈夫だよ。元気出せよ。」
一年の疲れを癒すように、すっかりリラックスして、温泉につかるニホンザルが見られるのが、「函館市熱帯植物園」です。
本州から来た20頭のニホンザルからスタートしたサル山温泉
ここに植物園が完成したのは、昭和45年7月です。当時は高崎山を筆頭に全国的にサル山が人気ということもあり、開園翌年の昭和46年10月に、サル山が増設されました。野生のニホンザルの北限は、下北半島ですから、本来、北海道にニホンザルは生息していません。本州から20頭のニホンザルが連れてこられたのが、現在のサル山のスタートでした。そこには、函太郎(かんたろう)というボス猿や奥さんの巴(ともえ)さん、後のボス猿となる函助(かんすけ)がいました。
「俺はいつボスになれるのだろう?来年こそ、がんばらなきゃ!」
現在ここにいるサルたちは、彼らの子孫です。もともとニホンザルは水が嫌いなのですが、さすがに寒い冬には温泉が最高!で、近くの湯の川温泉から引いた湯で体を温め、くつろいでいます。
「あの人たち大きいよね。場所とりすぎ!こっちにくっつこうっと!」
温泉が浴槽に注がれると、湯に手を入れて湯加減を確認するのも人間と同じです。「40度にしないと入浴しない」らしく、函館市熱帯植物園の「サル山温泉」は、近くにある湯の川温泉からの「源泉掛け流し」で、湯温41度~42度に保たれています。
「温泉入っている場合じゃない。運動しなきゃ!お正月は美味しいものたくさん食べるからね」
地元の函館湯の川温泉旅館協同組合の青年部は、植物園のサルたちに着目し、2015年には温泉ザルをPRモデルに起用し、組合の公式ポスターやパンフレットを作成しました。
表情豊かな温泉に入るサルを眺めてほのぼの気分
今では、海外からもたくさんの観光客が温泉に入るサルに会いに訪れます。表情豊かなサルはまるで人間のようであり、勝手に彼らの一人言や会話を考えて遊んだりと、楽しみはつきません。
それではサルたちののんびりした温泉談義を眺めながら師走の忙しい時期、ホッとして一息ついてみてください。
「なんかついているよ」「うん?」
「カモンベイビーアメリカー!!」
「寝れない。。。」
「なんでみんな僕のまわりで寝るんだろう。狭い。。。」
「来年はいいことあるかな~」
「いい初夢見れますように。」
「今年は、お世話になりました。来年も、宜しくお願い申し上げます。」
N.Shimazaki
Webメディアのプランナー・ライター・カメラマン。国際ビジネスコンサルタント。
北海道大学卒業後、ワールドネットワークを持ったドイツ系企業に所属し、システム、マーケティング、サプライチェーン、イベント等のアジアのリージョナルヘッドとして、多国籍のメンバーとともに世界各地で数多くのプロジェクトを遂行。世界の文化に数多く触れているうちに、改めて「外からみた日本」の魅力を再認識。現在、日本の手仕事、芸能等の文化、自然、地方の独創的な活動を直接取材し、全国、世界へと発信している。
『 赤い顔はのぼせてるの?温泉に入るサル達を眺めてほのぼの…湯の川温泉・熱帯植物園「サル山温泉」 へのコメント 3件 』
そうなんですね〜ためになりました。
ネット袋に輪切りした柚子&生姜、塩を適量入れるとバスクリンよりも効く~((≧▽≦♨️))
体内の有害物質が出るわ…痒みのある場所が改善するし、体内がポカポカしました(=´∇`=⛱️)
(♨️〃´o`)=♪私は夏場は主に水風呂で、他の季節は外気温や気分的に41℃にしたり45℃にしたりしている…。
特に冬場はガス代がかかるので、42℃に設定しても数時間後には、思っていたよりも ぬるくなるので高めに設定しています。