地下鉄の駅に刃物を振り回す男! 線路に発火物! そのとき、東京メトロの対応は

東京メトロが異常事態を想定した訓練を実施。駅で刃物を振り回す人と、線路内への発火物投げ込みに対応しました。

刺股を東京メトロ全駅に配備

 東京メトロが2018年11月13日(火)、総合研修訓練センター(東京都江東区)で「異常時総合想定訓練」を実施しました。

 事故や災害などが発生した際の社員の対応能力向上を目的に、営団地下鉄だったころの2002(平成14)年から毎年実施されているもので、今回の訓練想定は、「駅構内への不審者侵入」と「線路内への不審物投げ込み」のふたつです。「駅構内への不審者侵入」は、有楽町線の東池袋駅構内で、刃物を持った不審者が利用客に危害を加える、という設定。駅員は不審者役の男性を発見すると警察と消防に通報、そして複数の駅員によって、刃物を振り回す男性に刺股で対応します。東京メトロは全駅に刺股を配備しているとのこと。

 別の駅員は、負傷者の確認や医療従事者への協力呼び掛け、停車中の列車内やホームにいる人の避難誘導を実施。しばらくして警察官が到着、男性を取り押さえ、救急隊がホーム上の負傷者(人形)を搬送しました。 また、並行してホームでは非常停止ボタンが押され、同駅に停車しようとしていたもう1本の列車は途中で緊急停止。その後、東京メトロの総合指令所の指示により、その列車はドアを開けることなく駅を通過していきました。駅で異常が発生している場合、接近する列車は原則としてその駅を通過させるのだそうです。

線路に発火物! 損傷箇所も速やかに復旧

 もうひとつの想定である「線路内への不審物投げ込み」は、有楽町線の地下鉄成増~和光市間の地上区間で外から発火物が投げ込まれ、鉄道設備が損傷した、というもの。

 技術部門の社員が線路を巡回中に発火物の煙を発見。発煙筒を設置して列車を止める処置を行うとともに、あわせて消防へ通報し、東京メトロの総合指令所に報告します。 そして総合指令所からの指示で、最寄りの駅から駅員が到着。技術部門の社員とともに消火器で初期消火を試みますが鎮火せず、駆け付けた消防隊により消火が完了しました。 そしてこれと並行して、総合指令所は現場へ社員を派遣。応援に駆け付けた社員が消火完了後に線路設備を点検し、復旧が必要な場所では、線路を固定する金具やボルトを交換しました。そして復旧後に安全確認を行い、一連の訓練は終了です。

 東京メトロ安全・技術部の町田武士課長は「災害や不審者の対応は、いつ、どのような形で起こるか分かりません。日々訓練を重ねることで、社員の対応能力が高まると思います」と話しています。

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