
高級フレンチのシェフが本気で作った『CHARLIE’S』の絶品フルーツサンド
2年ほど前から「インスタ映えする」と、人気に火がついたフルーツサンド。
カフェやフルーツショップ、サンドイッチ店など、ここ最近、名古屋でも美味しいフルーツサンドを食べさせてくれる店が増えた。
なかでも、名古屋駅前の大名古屋ビルヂング地下1階にある『CHARLIE’S(チャーリーズ)』で売られているフルーツサンドは、ひと味もふた味も違うと評判だ。
それもそのはず。
フルーツサンドを作っているのは、同ビル3階にあるフレンチレストラン『メゾン ルパン ミュラ』のオーナーシェフで、数々のレストランのプロデュースも手がける松村憲一さんなのだ。
ちなみに『メゾン ルパン ミュラ』は、フレンチのスキルで表現する日本の四季がコンセプト。
旬の食材をふんだんに使っているのが特徴で、それらの鮮やかな色や香り、ナチュラルな味わいを堪能できるひと皿に仕上がっている。
ランチが5000円、ディナーが10000円(いずれも税8%、サ10%別)の「季節のおまかせコース」のみ。
フルーツサンドも決して手を抜かず、旬のフルーツならではの濃厚な味わいを存分に引き出している。
いわば、「日本の四季をフルーツで表現する」という“松村イズム”が、一つ一つに息づいているのだ。
「こだわったのはフルーツとクリーム、パンの一体感です。
最高級のフルーツを選んでいるのは言うまでもありませんが、どうしても酸味があります。
酸味が立ってしまうと台無しになりますから」と、松村さん。
兎にも角にも、まずは食べてみよう。
これは「シャインマスカット」(500円)だ。
おおっ!
ひと口食べただけで、サンドされているフルーツが、そこらへんで売っているものとまったく違うことがわかる!
それは、食パンも同様。
こんなにもしっとりとした食感の食パンは初体験だ。
生クリームもしつこくなく、上品な味わい。
これなら何個でも食べられそうだ。
「味のバランスを考えて、食パンはやや塩気がきいたものを使っています。
生クリームはフルーツの種類に合わせて糖度を調整しています。
さらに隠し味として、食パンとクリームの間にカスタードクリームを薄く塗っています。
これがフルーツとクリーム、パンをつなげる役目になっています」(松村さん)
旬のフルーツを使っているため、年間を通じて同じサンドが店頭に並ぶことはない。
それもまた魅力の一つだが、これから紹介するフルーツサンドが記事を公開するころには販売終了となっている可能性もあるのでご了承いただきたい。
これは、山梨県産の巨峰と長野県産の幸水をサンドした「巨峰&和梨」(440円)。
巨峰は軽くコンポートしてあり、旨みを凝縮。
フレッシュな幸水とのコンビネーションが楽しめるほか、ミントの香りもアクセントになっている。
こちらは「マンゴー」(440円)。
肉厚でジューシーな果肉と、濃厚な甘みが楽しめる。
これは、イチジクやバナナ、キウイなど5種類ものフルーツが入る「ミックスフルーツ」(360円)。
それぞれの味がケンカすることなく、見事に調和している。
フルーツサンドは、朝食にも、おやつにも最適。
名古屋駅前にあるので、お土産に持っていっても喜ばれるだろう。
CHARLIE’S
[住所]愛知県名古屋市中村区名駅3-28-12 大名古屋ビルヂング地下1階
[TEL]052-565-1112
[営業時間]8時~22時
[定休日]無休
メゾン ルパン ミュラ
[住所]愛知県名古屋市中村区名駅3-28-12 大名古屋ビルヂング3階
[TEL]052-433-1915(予約専用番号050-3331-3302)
[営業時間]11時~16時、17時半~21時15分L.O.(土・日・祝は~23時半)
[定休日]無休
永谷正樹(ながや・まさき)
1969年生まれのアラフィフライター兼カメラマン。名古屋めしをこよなく愛し、『おとなの週末』をはじめとする全国誌に発信。名古屋めしの専門家としてテレビ出演や講演会もこなす。