
9月20日(木)から23日(日)にかけて東京ビッグサイトで開催されたツーリズムEXPOジャパン2018に、岩手県と三陸沿岸の市町村などが主催する「三陸防災復興プロジェクト2019」が出展しました。
「三陸防災復興プロジェクト2019」とは、復興に取り組む地域の姿や支援への感謝を伝えるとともに、東日本大震災津波の教訓や三陸の魅力を国内外に発信するプロジェクトで、2019年6月1日から8月7日の68日間にかけて、防災復興に関するシンポジウムや、お祭り・音楽・ジオパーク・食・観光などの多彩な催事を行います。
ツーリズム EXPOジャパン2018の会場に、4日間で約20万7千人の来場者があり、「三陸防災復興プロジェクト2019」のブースにも多くの人が訪れました。ブース内には4台の大型ビジョンを設置し、三陸沿岸地域で開催するイベントのうち、祭りや、復興支援の絆でつながる音楽家のコンサート、世界三大漁場の三陸の食を味わうイベントなどを紹介しました。
これまで、沿岸北部の久慈駅から宮古駅までの北リアス線と、南部の釜石駅から盛駅までの南リアス線の2つの路線で運行してきた三陸鉄道を紹介するコーナーも。2019年3月23日には、宮古駅と釜石駅間(JR山田線・休止中)がJR東日本から三陸鉄道に移管され、総延長163kmの日本一長い第三セクター鉄道として運行がスタートします。EXPO会場では、ブレーキハンドルや変速ハンドルの実物を展示したほか、三陸鉄道の社長や社員が出演するトークライブも開催し、新駅舎など新しい見どころがを紹介されしました。
親子連れが三陸鉄道の運転手の制服を着て写真を撮ったり、ホタテ絵馬に、思い思いの絵や願い事を書き込んだりして、楽しいひとときを過ごしていました。願いが込められたホタテ絵馬は、三陸鉄道南リアス線「恋し浜駅」に飾られる予定となっています。
また、国内最大のジオパークである「三陸ジオパーク」を紹介するコーナーでは、行ってみたい、見てみたい絶景ポイントを投票するジオパーク総選挙を行い、珍しい風景を目にした来場者が、担当者の説明に聞き入る場面もありました。そのほか、三陸沿岸に数多く伝承されている「虎舞」などの伝統芸能の衣装の展示では、来場者が、迫力のある衣装に思わず足を止めて見入っている姿が見受けられました。
来場者からは、三陸地域がもっと元気になり、たくさんの人が訪れるようになってほしいといった声も聞かれ、三陸への旅に想いを馳せながら、三陸防災復興プロジェクトの趣旨である、「復興の今」や「つながり」への想いを新たにした4日間となりました。