JR vs 近鉄!三重県で繰り広げられる熾烈な鉄道バトル

全国的に見ると、鉄道といえばJRをまず思い浮かべることが多いのではないでしょうか。しかし、三重県にとっては違います。

三重県出身の筆者にとってJRとは、走っている本数も少なければ車両数も少なく、雨が少しでも強ければすぐ止まる…という頼りないイメージがありました。東京に出てから「JRはこんなに本数が走っていたのか!」と驚いたほどです(少し大げさですね)。

それでは、三重県民が普段利用する鉄道はなにかというと、近鉄です。近鉄、近畿日本鉄道は大阪・奈良・京都・愛知・三重県にまたがる私鉄であり、南北に長い三重県を縦断しています。三重県民にとっては、近鉄に乗りさえすれば名古屋にも大阪にも奈良にも京都にも行ける、重要な交通の便。

四日市や津へ向かう通勤の便もよく、また伊勢や鳥羽など遊びにいく際にも近鉄を利用することが多いのですが、実は三重県では昔から私鉄と国鉄の仁義なき乗客争いが繰り広げられてきたのです。

伊勢神宮に向かう鉄道が開通された1800年第後半から、当時の国鉄と私鉄は乗客を奪い合い続けていました。しばらくの間は私鉄が優勢でしたが、1990年にJRは『快速みえ』を導入、名古屋~鳥羽間を、私鉄より1分早い時間で走らせることに成功しました。その後、近鉄が1分時間を短縮すれば、今度はJRがさらに30秒短縮するなど、ライバル心むき出し。さらには時間だけではなく運賃でも対抗するなど、両社の長く熾烈な戦いは続いてきたのです。

いま現在どちらが勝っているかというと、前述の通り近鉄に軍配が上がろうかと思います。

■しかし、JRも負けてはいません。

県庁所在地にあるJR津駅のホームには、「津~松阪間の通勤ならJRがお得です。お手元の定期券とお比べください」と書かれており猛アピール。津駅は近鉄とJRの両方の路線が乗り入れていますが、近鉄より料金が安いとアピールしているわけですね。さらにJRから近鉄への連絡通路にある階段では、「名古屋へはJRの快速みえが便利です」と1段おきに現れます。

ライバル心むき出しの両社ですが、今後もサービス向上につながるなどの良いライバル関係を続けていってほしいと思います。

ちなみに、JR津駅の駅名看板は、ひらがな一文字で「つ」と表示されており、その下に小さく感じの「津」と書かれているので、遠目に見ると「?」に見えることは、三重県民にとってはあまりにも常識です。

【筆者プロフィール】
1987年生まれ。三重県出身、25年間三重県で過ごした後、現在は東京在住のライター。上京した際に、豊富な観光資源をもつ三重県が知名度が低いことにショックを受ける。三重県の魅力を日々発信するべく、三重県の情報メディアを運営中。
※筆者twitterへのリンクは関連リンクより

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