
三重県北西部に位置する菰野町(こものちょう)が、今年さまざまな節目を迎えて盛り上がっています。三重県最大の都市四日市からほど近い菰野町は、鈴鹿山脈の山麓部に位置する町です。名古屋から一時間かからないということもあり、この時期から秋にかけては多くの観光客が訪れます。
菰野町の西部に位置するのは、御在所(ございしょ)ロープウェーと湯の山温泉を有する御在所岳。標高1,200メートルほどのこの山は、県内有数の観光スポットです。
御在所岳の山頂に向かって登る御在所ロープウェーは、7月11日にリニューアルオープンしました。ゴンドラをスイス製に新調し、床に30センチメートルかける54センチメートルのガラスの展望窓2面が開いており、御在所岳の岩肌や鉄塔を真下に望むことができます。湯の山温泉駅から山上公園駅まで、全長2,161メートル、12分の空の散歩が楽しめます。
リニューアルに合わせて、山麓の湯の山温泉駅にはモンベル御在所店がオープン。御在所たけをあしらったオリジナル商品も販売されているそうです。さらに、ロープウェーの終点である山上公園駅には展望レストラン『ラチュール』が新規オープンしています。
御在所岳は夏には避暑、冬にはスキー場、秋には紅葉と、1年を通じて楽しむことができます。
さて、御在所岳の散策を楽しんだ後には、そのまま御在所岳の麓にある湯の山温泉がお楽しみ。湯の山温泉街には日帰り温泉ができる宿がたくさんあり、登山に疲れた体には格別です。湯の山温泉は718年に浄薫和尚が薬師如来のお告げにより発見されたといわれており、今年2018年には開湯1300年をむかえました。
節目を迎え盛り上がる菰野町は、そのアクセスも改善されています。電車では、名古屋・湯の山温泉間を観光列車『つどい』が走り、車で向かうのであれば、湯の山温泉街と国道477号線が結ばれ県道高架橋『湯の山かもしか大橋』として開通しました。
“ロープウェーのリニューアル”や”温泉開湯1,300年”と盛り上がる菰野町。これからの時期、観光にはとてもいい季節です。ぜひ遊びにきてください。
【筆者プロフィール】
1987年生まれ。三重県出身、25年間三重県で過ごした後、現在は東京在住のライター。上京した際に、豊富な観光資源をもつ三重県が知名度が低いことにショックを受ける。三重県の魅力を日々発信するべく、三重県の情報メディアを運営中。
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