世界で初めてあの高級食材の養殖に成功した三重県松阪市の牧場

三重県松阪市といえば、ご存知松阪牛の産地です。毎年11月には品評会が開かれ、最高賞をとった松阪牛は、年によっては数千万円の値段がつきます。そんな高級食材を誇る三重県松阪市に、もうひとつの最高級品種があります。

それがフランスの高級食材エスカルゴ。三重県松阪市には『エスカルゴ牧場』という、世界で初めて、高級食材エスカルゴの養殖に成功した牧場があるのです。ヨーロッパでは昔から好んで食される食材ですが、ブルゴーニュ種ポマティア(和名:リンゴマイマイ)、ブルゴーニュ地方で生まれたこの品種はは繁殖力が弱く、また乱獲によって収穫量が激減しています。

フランスでは多くの養殖家がポマティアの安定供給を夢見て養殖に挑戦しましたが、その繁殖力の弱さから失敗が続いていました。そんな難易度の高いブルゴーニュ種ポマティアに世界で初めて成功したのが、フランスの養殖家ではなく三重県松阪市のエスカルゴ牧場です。

エスカルゴ牧場の高瀬俊英氏は、1980年代の半ばにエスカルゴに魅せられ養殖を思い立ちます。渡仏した高瀬氏は三重県にポマティアの個体を持ち帰り、独学で研究を始めます。私財を投げ打ち研究を続け、ついに1995年にポマティアの養殖を成し遂げました。

エスカルゴ牧場は、松阪市の市街地から少し外れた田舎道に建っています。田んぼの中に突然現れるエスカルゴ牧場は、年間1万人以上が訪れる観光スポットでもあります。ここではエスカルゴのふれあい体験や牧場見学ができるほか、レストラン(完全予約制)が併設されており、本物のエスカルゴを味わうことができます。

また、日本国内はもちろんのこと、世界中から一流シェフが訪れ、取引交渉が行われているそうです。いまやポマティアは本場フランスでも希少で、アフリカ原産のアフリカマイマイで代替しているといいます。近い将来、三重県発のエスカルゴが、世界中で食されることになるかもしれません。

 

【筆者プロフィール】
1987年生まれ。三重県出身、25年間三重県で過ごした後、現在は東京在住のライター。上京した際に、豊富な観光資源をもつ三重県が知名度が低いことにショックを受ける。三重県の魅力を日々発信するべく、三重県の情報メディアを運営中。
※筆者twitterへのリンクは関連リンクより

 

0

externallink関連リンク

◆筆者のtwitterアカウント https://twitter.com/bonebreak999
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)