
5月2日から6日までの5日間に渡って東京都の中央区で開催された 東京キモノショー。入り口を入ると、前回から好評の「中原淳一のきもの」の世界を表したポスターや、人形作家の宇山あゆみ氏の制作した人形のパネルのお出迎え、そして、”CHIKAKEN”さんによる、竹あかりのオブジェと幻想的なパネルがあり・・・と、どこを切り取ってもいわゆる”SNS映え”を意識した作りになっていたように思えました。
一人一人の来場者がそれぞれに発信することで、大きな情報発信となり、このイベントのテーマでもある「日本の着物を世界へ発信する」と言うことに繋がったのではないかと思います。
会場に入ると、トルソーだけではなく、ボードスタイルでも展示されていた、”キモノスタイル200″と銘打った、着物の「現在」のスタイル、コーディネートの展示コーナ、そして、5日間、毎日行われる、演劇、ファンションショー、トークショー、日舞、能、などのステージがありました。その中でも、少し珍しい1つのステージ「KICCAのキモノカラーコーディネート講座」をご紹介したいと思います。
「KICCAのキモノカラーコーディネート講座」
こちらはファッションショーだったのですが、普通の着物ショー紹介ではなく、カラーによる着物の着こなしのコツを解説しながらのファッションショーでした。
「センスの7割は知識でつくられる。」との理論の元、色彩と着物の基礎知識、色彩理論をベースにした法則を使い、業界初の着物とカラーコーディネートのための入門書『きもの カラーコーディネート』を元に、7つの法則でコーディネートをされた着物が紹介されました。
(7つの法則でコーディネートをされた着物を着たモデルさんと、能口祥子さん。)
一つ、一つ、実際に7つの法則でコーディネートされた着物を解説付きで見ると、今まで、なんとなくしていたスタイルも、きちんとしたメソッドで、そしてそれを意識しながらコーディネートすると、着こなしの幅も広がるとのこと。
カラーコンサルタントの能口祥子さんがおっしゃるには、「色の使い方は感覚にゆだねられたものと思いがちですが、実は明らかにコツ(法則)があります」と。今まで、ワンパターンになりがちなコーディネートで悩んでいた方も、是非、そのコツ(法則)を学んで、
1枚の着物を、もっといろいろな着回しでコーディネートしてみるのも良いのではないのでしょうか?