【記者の目】”宮里藍というコンテンツ”がツアー会場に降り立つということ

国内女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディス」では、試合開幕前のプロアマ戦、初日、そして最終日には、宮里藍が会場に登場した。

まずプロアマ戦後には、「チームブリヂストン・アスリート・アンバサダー」就任会見で登壇。同プロジェクトは、夢を追いかけるすべての人を応援するという同社の企業理念を表現するものであり、宮里藍は”ブリヂストン・アスリートの顔”としてさまざまなイベントに参加していくという。

その一環として行われたのが、開催コース・中京ゴルフ倶楽部 石野コースからほど近い場所にある豊田市立石野中学校の生徒を相手にした“模擬記者会見”。

クラブハウス内の一室に集まり、ワクワクした感覚と緊張が入りまじった表情で宮里の登場を待つ中学生たち。司会役と質問者役の生徒たちは、事前にリハーサルを行うが、誰もが知るアスリートとの応対に緊張したはず。

だが、”藍ちゃん”が姿を現し、屈託のない笑顔を見せると、生徒たちからは自然と緊張感は消える。生徒たちの”内輪受け”にも、浮かずに溶け込める彼女のパーソナリティがそうさせるのだろう。

「ゴルフだけでなくさまざまなスポーツを観戦して欲しいし、いろいろな世界に触れて欲しいと思います。興味を持ったことにはどんどんトライしてください。その先の経験が大切なので、チャレンジする勇気を持って欲しい」と生徒たちにエールを送り、全員の集合写真を撮影する際に隣に立った女の子が緊張からか涙を流していたが、やさしい笑顔で対応。石野中学校の生徒たちには一生忘れない経験になったに違いない。”将来、ゴルフ記者を目指そう”と思ってくれた生徒もいるかもしれない。

試合後には、18番グリーン上で行われたブリヂストンスポーツ契約プロとのファン交流会に登場。11名のプロが個性的な紹介をしながら、次々とバトンタッチをしていくなか、大トリでマイクを握った宮里は、「趣味はブリヂストンゴルフのJGRを打つこと。引退して気兼ねなくいろいろなクラブを打って、楽しむことができているので(笑)」などと、見事な模範解答。試合後も残ったギャラリーから大きな拍手を受けていた。

最終日にもイベントを開催。2018年に入り、”ブリヂストンの顔”として公の場に姿を現したのは、3月の「ジャパンゴルフフェア(パシフィコ横浜)」に続き、2度目。「サロンパスカップ」でもジュニアイベントを開催したが、引退後にツアー会場で精力的に活動したのは今回が初めてだ。

引退後も稀有なコンテンツ力を発揮するが、偉大だからこそ、ゴルフ場では”そのほか”の印象が薄れてしまうのではないか、とも思う。最終日のイベントは最終組がスタートホールのティオフ後に行われたので、終了後にはツアー観戦に戻るが、ギャラリーからは「コースに入っていった人たちより多かったりして…」と話している人も…。実際はそんなことはないのだが、メディアの立場としても、やはり戦っている選手たちを見て欲しい気持ちもある。初日終了後のファンイベントには、三ヶ島かな、金澤志奈、川崎志穂、大里桃子、高橋彩華らゴルフファンが期待する若手有望株らも出席したが、初めて見たギャラリーにとっては、どうしても印象は薄れる。それは仕方ない。横に”藍ちゃん”がいるんだから。

6月には冠大会「宮里藍 サントリーレディスオープン 2018」が開催される。大会アンバサダーとして、大会を通じたジュニア育成、アマチュア選手との交流など幅広く活動することが発表されており、ジュニアゴルファーにとっては、かけがえのない経験になるはず。ただ、よほど優勝争いが盛り上がらない限り、ギャラリーの印象で、”宮里藍というコンテンツ”を上回ることはできない。(文・標英俊)

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