
2018年5月2日から6日まで、東京・日本橋のCOREDO1にて、東京キモノショーが開催されました。最終日には入場制限が一時かかるほど、大勢のキモノファンが来場しました。
会場の入り口には、昨年から好評を博している「中原淳一のキモノ」とコラボレーションした人形作家の宇山あゆみ氏の制作した人形のパネルがありました。さらにその先に進むと、華道家元・池坊の生け花が週の花で来場者を和の世界に誘い、
竹あかりを演出する”CHIKAKEN”による竹あかりのオブジェの幻想的な世界が広がります。このように様々な世界を抜け展示場へと進んでいくと。今時のSNS映えを意識した作りが随所に見られた、最近の流行も汲み取った先進的な企画展だと感じました。
展示場には舞台のほか、”キモノスタイル200″と銘打った、着物の「現在」のスタイルやコーディネートが並びます。これだけの着物が一同に見ることができるのはめったにない、貴重な機会ではないでしょうか。
東京キモノショーは、展示だけでなく、舞台も充実しているのが特徴です。様々な三味線、落語、能などの日本伝統の芸能のステージのほか、着物ショーなども行われました。
また、奥に構える、”ひかりの茶室”は、宇宙がテーマで、伊藤咲穂氏の”錆和紙”で出来た小道を通り抜けると、全く別の世界が広がっていました。今回の茶室は、主催者自身が染めた45枚の反物で囲まれており、毎日変わる前田鎌利氏の 「書」「花」「お菓子」と共に、誰もが楽しめる野点のお茶会として大変好評だったようです。
毎年、ゴールデンウィークに行われる風物詩になってきたキモノショー。来年は、是非、皆様もご参加なさってはどうでしょうか?