【Mr.ボーラ 心の風車】我に五月を

時は風薫る五月。

夏に架け橋となる季節。新緑の濃淡の映りあいが奏でる清流の瑞々しさ、その煌めきは、少し前に咲いていた桜にも勝る美しさを感じる。

子供の頃にこの季節に家族や学校の行事で川に蜆を取りに行った。空に鯉のぼりが泳ぎ、食卓には父が好んだ初鰹が並び、私の好物の卯の花が色を添えていた。
また筍が若芽と合わせて焚かれ、空豆には兄弟と争う様に手を伸ばした。日本の食卓には四季の風を誘う食材が並び、それを囲む家族の笑顔が味を増した。
あの頃は外食の機会や習慣が少なかったので家族は夕餉には顔を揃えていた。
およそ平和とは日常の季節とその恩恵を受けた食材、そして家族との時間が大きな軸だった様に思える。

南北朝鮮が平和に向けて動きだした感がする。国同士の紛争の解決の落とし処は殆どは「お金」で解決されるものだが、その先にある真の平和は美しき自然と家族や仲間との温かい時の共有に他に見当たらない。

四季に恵まれ、四方を海に囲まれ山や海の食材が豊富で、和食という世界一の料理に溢れた日本。
美しき日本に生まれし日本人が世界に向けて、この新緑の美しき今を平和に導く言葉は「我に五月を」。

≪Mr.ボーラ≫
あの伝説のコラム、ボーラの囁きが帰ってきました。
多くの方の心に染みる風を運んだボーラ。
暖かく優しく切ないボーラの言葉が今日のあなたの一日を豊かに運んでくれると思います。