
東京では春の訪れを告げる桜が開花しましたが、ここ札幌では3月13日から円山動物園にオープンした国内最大規模のホッキョクグマ館が話題となっています。国内最長の水中トンネルから、ホッキョクグマが泳ぐ姿を間近で見ることができます。
約23億円をかけた建物は鉄筋コンクリート2階建て、屋外を含めた飼育展示スペースは1500平方メートル。従来の「世界の熊館」の約5倍の広さがあります。雄と雌の計4頭を交代で展示する予定とのこと。動物ができるだけ自然に近い環境で活動できるよう、分厚い外壁で周囲の音を抑え、展示場の地面を従来のコンクリートから芝を張った土に変えるなど工夫を凝らしています。
1階の水中トンネルに入ると今まで見たことがない角度からホッキョクグマを見ることができます。
豪快に飛び込む迫力に圧倒されます!
一挙手一投足に歓声があがり、まるでライブ会場にいるような感覚に!主役を演じるホッキョクグマに夢中になります。
ホッキョクグマの肉球も初めて見ることができました。
水中のトンネルはアクリルガラスで仕切られ、クマは仕切りの向こう側を泳ぐアザラシに興味深々な様子。自然界では捕食関係にあり、ホッキョクグマがアクリルガラス越しにアザラシを追いかけ回そうとする姿を見ることもできます。
一方、「ホッキョクグマ館」の目的は展示だけでなく、この20年で激減しているホッキョクグマを繁殖させることにもあります。広々としたスペースを確保することで、熊のストレスを軽減し、繁殖につなげたい…国内のホッキョクグマの飼育頭数の減少の歯止めにも、大きな効果が期待されます。
「空飛ぶペンギン」ならぬ「空飛ぶホッキョクグマ」。一度見たら、やみつきになること完全保証です!
筆者:澤口美穂。カナダへのワーキングホリデー、グアテマラ留学含め、約2年半北米、中米、南米を中心に周遊。帰国後、ヨーロッパ本社の外資系企業日本法人2社で勤務し、アジア、ヨーロッパへ数多く出張。20代からの訪問国数は約30か国以上。平成28年、生活拠点を東京から札幌に移す。様々な国の人々と共に働いてきた経験や自分の想いを形にした新しいビジネスと人生のセカンドステージを構築中。