【Mr.ボーラ 心の風車】彼岸の雪

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるが彼岸の中日に東京地方に雪が舞った。

開花したソメイヨシノに雪が舞う彼岸日。両親が眠る菩提寺への墓参りは週末に伸ばし雪の舞う空を見上げると亡き両親が笑顔を添えてそこまで来ている様に私の瞼に浮かんだ。
母の晩年、買い物袋を抱えて橋の向こうから歩いて来た母に遭遇して、橋の真ん中で母が「これ茂助の団子。お食べ」と満面の笑顔で手渡してくれた時と同じ顔が雪空に揺れた。

気温は雪が舞う程、寒いのに心には春を誘う温かな風が奏でる。
彼岸の中日は昼と夜が同じ長さの日。煩悩と迷いの世界である「此岸」から悟りの世界「彼岸」へ到達する修行の期間と言われてるが、その日に雪が舞い、空を見上げて懐かしい亡き母の笑顔に出会えた様な幻影になんとも言えない感謝の気持ちに天に思いを寄せた。

優しく温かく厳しかった母。知性の豊かさを導いてくれた父。人生にはいろんな事があるけど誰もの心に刻まれた両親との思い出は遠いほど心を温めてくれる。
今日、こうして生きとして生ける者は今生に送り出してくれた両親に心から感謝して、雪の舞う空に合掌。

人生に、ありがとう。

≪Mr.ボーラ≫
あの伝説のコラム、ボーラの囁きが帰ってきました。
多くの方の心に染みる風を運んだボーラ。
暖かく優しく切ないボーラの言葉が今日のあなたの一日を豊かに運んでくれると思います。