第91話 羽ばたく優良企業を見つける

株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、そのエッセンスを、奥様のA子さんはじめ、高校生の娘Y、中学生の息子Sにも、社会に出てからきっと役立つだろうとの思いで伝えています。今では、家族みなが興味を持つようになり、一家団欒の話も投資の話題になったりします。


S:寒い日が続くと、熱々のラーメンが食べたくなるねー。

T:パパは明日から福岡に出張なんだけど、福岡空港には、「ラーメン滑走路」がオープンしたそうだよ。

Y:何それ、面白そう!

T:その名前の通り、ラーメン店が集結しているグルメスポットなんだけど、『知る人ぞ知るラーメン店が福岡空港に着陸し、ここで有名になった店舗がまた全国に飛び立って欲しい』、というコンセプトで、担当者が日本全国のラーメン店を実際に訪問し、選りすぐりのラーメン店9店が出店しているそうだよ。

A子:長浜ラーメンとか、九州のラーメンが集結してるわけではないのね?

T:そう。出店しているお店は、北海道以外初めての出店で全素材を道産にこだわった店、東京で行列が絶えないつけ麺店、煮干ラーメン界のパイオニア店、大阪では知る人ぞ知るとんこつ店など、まだ全国的に有名にはなっていないけど、各地域の隠れた人気店なんだって。内装もこだわっていて、誘導灯をイメージした照明、主翼をイメージした天井などなど、「ここから飛び立ってほしい」感を前面に表したものだそうだよ。

S:え〜行ってみたいな!外国人にも人気が出そうだよね。

T:政府は2020年に4,000万人の訪日外国人目標を掲げていて、去年1年間の累計訪日外国人の推計値は前年比19.3%増の同2,869万人(日本政府観光局(JNTO)調べ)と、政府観光局が統計を取り始めた1964年以来、最多になったんだよ。福岡空港は、同35.2%増の220万人となった(推計、速報値ベース)そうだよ。インバウンド需要も当然見込めるね。

A子:ラーメン好きの外国人がわざわざ福岡空港に日本の次の人気店を発掘しに来るかもしれないわね。

T:行って食べるだけでなく、テナントのお店がどれだけこれから有名になるか、店舗が増えるか、ビジネスとして羽ばたくか注目できて面白いよね。

Y:投資でも、「これから羽ばたく企業」を見つけるのが大事なんでしょ。「ラーメン滑走路」みたいに、そういうポテンシャルを持った企業を一堂に集めるとか、見やすくまとめるような情報ってあるの?

T:おー、いい質問だね。上場企業の数は、3,700社以上(2017年12月12日現在;地方は単独上場のみ)と膨大だから、銘柄をひとつひとつ見ていくことはとても大変。そのため、優良銘柄400で構成される「JPX日経インデックス400」といった情報があるよ。

Y:どんな風に400の会社を選び出すの?

T:東証1部、2部、マザーズ、JASDAQ市場を対象として、上場後3年以上経過し、過去3期での債務超過や営業・最終赤字がある等の企業を排除してから、直近3年間の売買代金等の上位1,000社を選出し、過去3年間の自己資本に対してどのくらい利益を上げられたかを示すROE(自己資本利益率)の平均、同期間の営業利益の合計、時価総額の3つの指標について、決められたウェートで総合順位を出すんだ。

A子:上場してからもちゃんと安定的に、しかも効果的に業績をあげ続けているかを見るのね。

T:さらに、独立した社外取締役の選任(2人以上)、IFRS(国際財務報告基準)の採用などの定性的要素も加味し、成績の良い400銘柄を選出する。外国人投資家や国内の機関投資家も注目するような、投資魅力の高い優良銘柄で構成されているんだよ。

S:他にも、そういうランキングというかリストみたいなものあるの?

(この項つづく。次回2/28掲載予定)

提供:いちよし証券
「兜のささやき」全話はこちら
○当記事は各種の信頼できると考えられる情報をもとに作成しておりますが、その正確性・完全性を保障するものではありません。
また、今後予告なく変更される場合があります。

商号等/いちよし証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第24号
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会