
東京都渋谷区で12月9日に開催された、18歳から29歳の若者が「2020年を契機に世界を驚かすSHIBUYA」の提案を発表する『渋谷民100人未来共創プロジェクト』本選、渋谷の街を五食の道で彩る「渋谷五輪ルート」を紹介しましたが、9チームそれぞれ、とても興味深いプレゼンだったので、他の団体をご紹介いたします。
一つ目は、チーム「ALL SHIBUYA」が発表した「ALL SHIBUYA」です。「ALL SHIBUYA」の提案は、渋谷のWEBプラットフォームを作り、渋谷区に関わる人が誰でも自由にイベントが開催できる仕組みを作ったり、消費者、渋谷区での企画、渋谷区に住む人、学ぶ人、渋谷区にある会社、店舗が、WEBプラットフォームで繋がることにより、みんなの渋谷になり、参加も、企画も出来るようになるというものでした。
次は、チーム「ホグワーツ渋谷分校」が発表した「Life Scramble」です。小学生が、学校生活の中で、外国人の子供と友達になれるようなプログラムで、実際に、渋谷区にあるインターナショナルスクールと連携を取りながら、自然な形で、子供達の交流を深めていくという提案です。
チーム「世代間交流仕掛け人」が発表した「次世代型間借りプロジェクト」は、高齢者と若者とがシェアハウスで暮らすものです。具体的には、大学生や院生が、渋谷区に住んでいる一人暮らしの高齢者を訪れ、空き部屋を間借りし共に生活をするというものです。実はすでに実例があるプロジェクトですが、あえて若者の街である渋谷で行う事にで、渋谷区を「若者と高齢者が支え合う街」として、日本だけではなく、世界に発信することを狙ったものでした。
渋谷区らしい賑やかな提案がその名も「チーム祭」が発表した「五輪音頭プロジェクト」です。『性別も年齢も国籍も身体的特徴も、全ての違いを超えて誰もが主役になれる祭』を合言葉に、「東京五輪音頭-2020」を中心に、盆踊りを通して、誰もが参加することができて、渋谷に関わるきっかけづくりの場となります。また、他の自治体ともコラボの可能性探る企画でした。
5番目は、チーム「Rainbow Friday 事務局」が発表した「RAINBOW FRIDAY CAMPAIGN」です。月に1度の金曜日に自分らしいファッションで過ごそう、と言うものです。掲げたテーマは「ちがいをちからに変える街」。様々な土地から人が集まる渋谷の特色を活かした渋谷らしい提案です。「身近で、多様で、答えのないファッション」というメディアを活用することで、多くの人が気軽に参加できます。
最後は、チーム「Serotoning(セロトニン)」の「しぶやキッチン」です。飲食店の余剰をシェアするフードシェアを活用し、渋谷区の子どもや親、地域の人が集まり、食事をしたり交流をしたりする場にしようというプロジェクトです。現在でも行われているようですが、まだ、当選した人のみと言うのが現状らしく、子供たちがいつでも集まれ、地域と関われる場所を作っていくことが目標ということです。すでに、飲食店など数社と協力体制ができていて、すぐにスタートできる状況だそうです。
このように、若者たちが提案した様々なプロジェクトは、イベント終了後、その場で9チーム全てに区の担当者がつくことになり、渋谷区長より、区も本気となって若者たちと一緒にプロジェクトを形にしていく、という宣言がなされました。
まさに、ゴールではなくスタートです。近い将来、一つでも多くのプロジェクトが、実現されることを期待しています。