大阪おでんの「コロ」って何?

冬にうれしい料理といえば「おでん」。大きな鍋から湯気が立ち上る様子は心も身体も温めてくれます。おでんは各地によって具材や食べ方に違いがある料理として知られていますが、大阪のおでんに欠かせないのが「コロ」。聞きなれない人も多いかもしれませんが、コロは大阪のおでんに不可欠といえる食材です。正体は実は「クジラ」です。クジラの皮の下の志望の分厚い部分から油を抜いて乾燥させたもので、これを下茹でして臭みを抜き、出汁で煮込むことで柔らかく独特の食感を生み出します。また、同様にクジラの舌である「さえずり」も大阪のおでんに欠かせない具材。こちらも独特の食感があり、噛んでいると口の中で小鳥がさえずっているような音を立てるため「さえずり」と呼ばれるようになりました。

かつてクジラ漁が認められていた時代には非常に安価で、栄養分も非常に豊富だったため大阪のおでんに好んで入れられるようになりました。現在ではクジラは非常に高価な食材となったことで、コロやさえずりも非常に高級な具材となってしまいましたが、大阪のおでんにはやはり欠かせないものとして庶民に愛されています。

ちなみに大阪のおでんは「関東炊き」と呼ばれることもありますが、厳密には大阪と東京のおでんはまったく異なるもの。大阪のおでんには、先ほどのコロやさえずり、牛すじなど動物性の具材が豊富ですが、これらの具材はしっかりと煮込まないと固くなってしまうため、ぐつぐつと出汁を沸かして煮込みます。そのため、出汁は濁っていきますが、反対に東京のおでんはできるだけ沸かさないため、出汁は澄んだままということです。


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