
株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、そのエッセンスを、奥様のA子さんはじめ、高校生の娘Y、中学生の息子Sにも、伝えています。お金の話は社会を「生きる力」として重要であるにも関わらず、学校ではなかなか教わらないので、家族にとっても新鮮なようです。新年の団らんも投資の話につながるようです。
A子:お正月で人通りも車も少ないけど、近所の子供達はいつもと変わらず元気よく外で遊んでいて可愛いいわ。
T:うちの子達も、パパ達の頃も、子供が遊ぶ姿が微笑ましいのは変わらないよね。ただ、パパ達の頃と今の子供がだいぶ違うのは服装だよね。
Y:えっ、どういうこと?
T:パパ達が子供の頃は、男の子は、上は長袖やセーターも着たけど、下は365日、ほぼ一年中、半ズボンが定番だったんだよ。
A子:確かに昔はいたけど、今は、あんまり見ないわよね、真冬の半ズボンの男の子。
T:遊ぶ時の服装が今と昔では随分変わったけど、遊びの内容も変わっているよな。お正月ともなれば、親戚が集まって、叔父さんや従兄弟と双六や福笑いなどで遊ぶのがとても楽しみだった。
Y:今はスマホを使ったゲームでそれぞれ遊んでいる感じよね。
S:形を変えて残っている遊びもあるよね!例えば凧。
T:そうだね。昔の日本の和凧はあんまり揚がっていないけど、カイトはお正月にたくさん見かける。
S:もっとすごいのはコマだよ!ベイブレードはお正月だけでなく普段から人気の遊びになっている。
A子:「温故知新」ということわざがあるけど、古きよきものを現代風にアレンジするおもちゃメーカーの努力はすごいわよね。応援のために投資する価値がある気がするわ。
T:そうだねー、ただ、おもちゃ業界への投資は結構難易度が高いかもしれない。
Y:えっ、そうなの?どういうこと?
T:おもちゃ業界は、ヒット作があるかどうかによって、大きく業績が左右されて、株価の変動も大きくなりがちなんだ。
S:『Nintendo Switch』やバトル専用コマの『ベイブレードバースト』のようなヒットがあると株価が上がるということだよね。
T:その通り。今年、任天堂の株は『Nintendo Switch』発売のタイミングから上昇し、8ヶ月で倍になったんだよ!でもヒットは永遠に続くわけではないから、ヒット中で株価が上昇している時に買うと、ヒットが終わってから株価が下がり、含み損を持ってしまうリスクがある。
Y:ヒットをあらかじめ予測して、株価が安いうちに買っておけばいいんだろうけど、それこそ神様じゃないとわからないもんね(笑)
A子:『Nintendo Switch』は、事前の計画を大きく上回る販売数になって、品薄が続いたそうだから、社内の人にも予測ができないということよね(笑)。
S:じゃあ、やっぱりおもちゃは買っても、おもちゃ関連の会社の株は買わない方がよいってこと?
T:それがそうでもない(笑)。難易度が高いというだけで、魅力はもちろんあるので、考え方や分析によっては『買い』だと思うよ。
(この項おわり。次回1/10「新年の遊び今昔〜遊びに投資すべきか?(その2)」を掲載予定)
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