シント・トロイデンをEL出場に導いた指揮官が退任…立石敬之CEO「貢献に心から感謝」

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 日本人選手8名を擁するシント・トロイデン(STVV)は23日、ワウター・ヴランケン監督が契約満了に伴い2025-26シーズン限りで退任することを発表した。

 現在47歳のヴランケン監督はシント・トロイデンの街で生まれ、現役時代にもSTVVで約7年間に渡りプレー。引退後はゲンクやヘントなどでの指揮を経て、2025年4月から指揮官としてSTVVに復帰した。今季は『DMM.com』による買収後初となるプレーオフ1出場を果たすと、3位で終えて来季のヨーロッパリーグ(EL)プレーオフ出場権を獲得した。

 クラブ創設102年目で初めて欧州サッカー連盟(UEFA)が主催する大陸大会の出場に導いた。しかし、ヴランケン監督は契約満了に伴う退任を決断し、クラブ公式サイトを通じて次のように感謝を綴った。

「昨年4月、私は慣れ親しんだ古巣であるスタイエンに戻ってきました。大いなる野心と意欲、そして共に素晴らしいものを築き上げられるという確信を持ってのことでした。私たちは周囲の予想に反して力を合わせ、リーグ3位、さらには大会への出場権獲得という、素晴らしい歴史を作り上げることができました。この、誰にも奪われることのない並外れた成果を、私は個人的にも心から誇りに思っています」

「スタッフ、選手、そしてクラブ内や周囲のすべての人々と共に、私たちはSTVVを本来あるべき場所へと引き上げました。これまでの道のりの中で、別のチャンスを掴むこともできた瞬間はありました 。しかし、私はこの選手たち、このプロセス、そしてここでまだ成し遂げられる可能性を信じていました。私にとって、このチームと共に物語を最後までやり遂げることが重要だったのです。ここ数週間、私の去就について多くの憶測が飛び交っていたため、本日その点について透明性を持ってお伝えしたいと考えました。最高潮の瞬間にこの物語を締めくくることが、自分にとって適切なタイミングだと感じています」

「ですがその前に、まずは明日の試合で、このチームと共にもう一度だけすべてを出し切り、その瞬間を楽しみ、この素晴らしいシーズンを最高の形で締めくくりたいと思います。同時に、ここ数ヶ月間、信じられないほどのサポートをしてくださったすべての方々に感謝します。この思い出を、今感じているそのままの形で、誇り、連帯感、そして感謝の念とともに、胸に刻みたいと思います」

 また、STVVの立石敬之CEOも「クラブとしても、条件面を大幅に改善した新契約を提示し、引き留めに向けて最大限の努力をしました。しかし、最終的には彼の決断を尊重し、これまでの貢献に心から感謝したいと思います」とコメントを発表。「チームを欧州大会の舞台へと導いた彼は、STVVの歴史において最も偉大な監督の一人として、その名を刻むことになるはずです」とヴランケン監督に感謝し、来季に向けたチーム作りを見据えた。

「クラブの経営において、常に先を見据えることは不可欠です。後任の監督は、近日中に発表できる見込みです。新監督とともに、選手層も強化していきます。今シーズン限りでチームを離れる選手たちの穴をしっかりと埋め、選手層を厚くすることで、欧州大会のあるシーズンに備えていきます」

「そして私たちは、これまで積み上げてきたものを継続し、ヴランケン監督とスタッフが築いた基盤とクラブのDNAを次へと継承していきます。2025-26シーズンは終わりではありません。始まりです。今後も欧州大会の切符を争うクラブであり続けたいと思います」