ふるさと納税の返礼品は水産業界復活の起爆剤となりえるか

ふるさと納税の返礼品に上限が設定されて、縮小気味かと思いきや、さらに過熱しています。各市町村のふるさと納税の返礼品の品々をチェックすると、通販サイト以上に品揃えが豊富な地区が目立ちます。特に海の幸、川の幸の豊富な地域では通常は購入できないような水産関係の商品が、単品で会あったり、組み合わせであったりと数多く見られます。つまり水産商品はそれだけ魅力があるということです。

最近の地方の水産業界では、このふるさと納税の返礼品にいかに関われるかによって業績が大きく左右されるようになっています。直接の納品や間接的であっても、行政相手なので返礼品にふさわしい品質や鮮度があれば、民間に比べ価格交渉は緩く、企業にとって利益が残ります。価格を値切って、粗悪品などのクレームが出た場合、市町村の名に傷がつくためです。商品が採用となるとその会社だけでなく、原料調達などで場合によっては3社以上が思わぬ好景気になります。地方の水産業界の企業の間では、ふるさと納税の話題でもちきりです。低迷をし続けている地方において光明が差している感があります。

都市部の減収の声を聞けば廃止に向かう可能性もあります。このふるさと納税制度は地方創世を助ける政策であると同時に、水産業界においては起爆剤でもあります。今後多少の変更はあると思われますが、継続していくと水産業界にも助かることになります。

[写:Victoria Reay@fliker]

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