魚離れを裏付ける興味深いデータと今後の展望

日本の食文化を支えてきた魚ですが、最近の魚離れはデータを見ると実態が良くわかります。複数の量販店の購買データが発表されました。過去5年間の年代別に見ると、魚全体で、前年より多く買ったのが60歳代から80歳代となっています。10歳代から50歳代までは軒並み前年割れしています。このデータから推測されるのは、魚好きな年代が今後高齢化すると、魚はますます売れなくなるということです。

次に魚の分類別データを見ると、刺身に関しては全体のデータと同じく、60歳代から80歳代の購買が前年を上回っています。切身類では予想外に10歳代から30歳代の購買が前年を少し上回っています。この切身を更に深く掘り下げると、骨の無い商品群と簡単料理商品群、すなわちイカの切身や、骨取り切身などと、タレ漬け製品や、粉付製品などが切身類の中で大きな割合を占め、大きく前年の購買を上回っていました。つまり、従来型の切身は売れなくなり、骨取り切身や簡単料理製品を若い世代を中心に買い求めてはじめているということです。

[写:Pingz Man@fliker]

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