緑色のぬた 高知県特有の酢味噌

高知県にはブリの刺身を『ぬた』というタレで食べる習慣があります。『ぬた』は全国的には酢味噌のことを言いますが、高知県で『ぬた』といえば緑色をしており酢味噌に葉ニンニクをすり潰して混ぜています。カツオの刺身に生ニンニクを付けて食べる習慣のある高知県民にはニンニクの香り漂う酢味噌は人気です。脂の乗った天然ブリや養殖ブリの刺身に多くの高知県民が『ぬた』を付けて食べます。

また量販店や魚屋のブリの刺身にも『ぬた』の小袋が添付されていたり、普通に販売されています。初めて食べる人にはニンニクの風味に少し抵抗がある場合がありますが、ほとんどの人が食べるたびにはまってしまいます。

この『ぬた』はいまやブリだけに限らず。色々な料理に使われだしています。サラダや天ぷら、揚げ物、ジャコ、豆腐、鍋の漬けだれとどんな料理にも合う事が実証され高知が生んだ万能調味料とまで言われています。

『ぬた』は家庭でも作ることが出来ます。必要な材料は葉ニンニク、味噌(白みそ系)、酢の3品です。この3つをすり鉢に適量入れすり潰しながら混ぜ込みます。味を調えるために砂糖を加える場合もあります。分量の配分は家庭によって違います。田舎に行けば我が家自慢の手作り『ぬた』が存在するのも特徴です。

[写:Maarten Heerlien@fliker]

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