藍との36ホールが終了…上田桃子、最後の言葉は「ありがとう」

<サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 2日目◇9日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(6,538ヤード・パー72)>

同志との36ホールが終わった。「サントリーレディス」2日目、今季限りの引退を発表した宮里藍と同組で回った上田桃子が正直な気持ちを語った。

「昨日よりもこれで最後、という気持ちは弱かった」とスタートした。初日と同様に合間に「普段通り」の会話を挟みながらのラウンド。「昨日彼女のバーディで乗れたので今日は私が火をつける」という思いが実りバーディ先行。「藍ちゃんは耐えてるな、と言う感じだった」と苦しむ宮里とは対照的に前半だけで3つ伸ばした。

だが、異変が起きたのは12番。ターゲットにフォーカスできなくなる。「色々なことを考えすぎました。マネジメントだったり、目線だったり」。またプレーとは別にカットラインが気になった。宮里が当落線上にいたからだ。「16番で右に打った時に、難しいラインだったから“大丈夫かな”って思ってたら3パットのボギーで」。これでいよいよ後が無くなる。「ここからが彼女のゴルフの見どころだなぁと」。

上田の心配、そして期待に宮里は最高のかたちで応えた。17番での3mのバーディパット。「いいストローク、いい転がりで(上田)」ボールはカップに吸い込まれた。「あれが藍さん。数多くのプレッシャーのかかる状況を経験してないとできない。彼女の中ではすごく重みのある1打。それを分かったうえで決めるからさすがだな、と」。一方、上田の「すごく疲れているときの集中できない感覚」は最後まで収まらず。18番では池に入れてダボ。「こんな感覚あまりないです。色々試したんですけど…」と後半で崩れ、トータル1アンダーの41位タイで予選突破となった。

36ホールを消化した後、熱い抱擁を交わした。交わした言葉はお互いに「ありがとう」だった。「たった1週間でも、藍ちゃんが背中に抱えているものの大きさを感じました。(すべて合わせたら)どれだけ重たいものだったんだろうなぁと。責任を感じる彼女だからこその決断だったと思う。終わってみて感じるのは“大変だったんだろうな”という思いです」。

「これまで背負ってきた責任を間近で見て感じました。私だけでは大きすぎるものだけど、これを後輩たちみんなで分け合って感じていかなければいけない。そして日本のツアーを盛り上げないといけない」。自分に語るように強い言葉で話す。

とはいえスコアは1打差。最終日にもう一度同組となる可能性は少なくない。「個人的に頑張ればもう一度回れるチャンスがあると思います」。目頭を押さえながら気合いを入れた。

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