豪快な盛り付け 高知県の皿鉢料理

宴会の多い高知県では皿鉢料理がよく出されます。直径40cm前後の大きなお皿に、刺身盛り合わせや、握り寿司盛り合わせ、田舎寿司、フライものや煮物などが盛り付けられています。最近ではそうめんやサラダ、エビチリなどの中華、焼き飯や焼きそばと時代に合わせた皿鉢料理に変化してきています。

もともと皿鉢料理に定義はなく、必要不可欠なものは刺身盛り合わせの皿鉢だけで、その他は色々な食べ物を大皿に盛りつけるだけです。

高知市などの宴会は仕出し屋さんに注文したものが多いですが、田舎に行くと家庭の味が皿鉢料理に反映されます。特に田舎の神祭などの各家庭を回る宴会では我が家の味を前面に出す家庭が多くなります。一方仕出し屋さんも皿鉢料理がマンネリ化しないように地域の食材を生かしながら時代に合った素材に入れ替えをしています。

皿鉢料理のルーツは、家庭の女性が料理することが面倒だから大皿に全部盛り付けたという説があります。また家庭の女性も一緒に宴会を楽しみたいから大皿に盛りつけでお客さんの前に置けば、男性たちが勝手に取って食べてくれるという説もあります。長いテーブルに一定の間隔をあけて皿鉢料理を並べて置けば、お客が自分の好きなものを勝手に小皿に取って行くというバイキング料理の元祖でもあると言えます。

今でも田舎では皿鉢料理による宴会が日常的に行われています。

[写: bm.lphone@fliker]

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)