ケルンが広島市を訪問、原爆慰霊碑に献花…サンフレッチェ広島と提携1周年

 サンフレッチェ広島と業務提携を結んでいるケルンの代表団が28日、広島市を訪れ、市長への表敬訪問と原爆慰霊碑への参拝と献花を行った。

 広島とケルンは昨年9月に育成業務提携を締結。これまで、広島のユース所属の選手がケルンに短期留学したり、ケルンのアカデミースタッフが広島のジュニアユースを指導したりするなど交流が行われていた。

 今回は提携1周年を記念し、ケルンからフィリップ・トゥルホフ代表取締役社長、カルステン・ヴェティヒ副会長、国際化プロジェクトマネージャーの笹原丈氏などが広島を訪問。サンフレッチェ広島の仙田信吾社長とともに広島市役所で松井一實市長と面会し、その後は平和記念公園を訪れて原爆死没者慰霊碑に参拝と献花も行った。

 トゥルホフ社長は、今回の訪問について、「サッカーのことだけではなく、広島の文化や歴史のこと、サッカー以外のこともクラブとして勉強することが目的です」と話し、慰霊碑への参拝を終えて、「今ヨーロッパで起きていることを見ているので、複雑な思いで献花しました。個人的にも、クラブとしても今感じていることを次の世代につなげていくことが大事だと思います」と話した。

 表敬訪問では、松井市長が提携による育成面や経営面への期待を口にしつつ、平和への取り組みについても言及。ケルン市も加盟する平和首長会議について説明し、「核のない世界に向けて、次の世代にも伝えていく努力をし続けることが広島の大きな目標。そういった面で協力していきたい」と話した。

 ヴェティヒ副会長は献花後、「ドイツでもウクライナからサッカーチームを受け入れたり、ウクライナの子どもたちがサッカーをできる環境を与えたり、責任ある組織として活動しています。こうやって広島に来させていただいて、市長とお話しさせていただいて、一緒に何かできることがあると感じていますし、できることは必ずやらせていただきたい」とサッカー以外での協力の可能性も語った。

 ケルンの代表団は29日まで広島に滞在する予定で、同日に広島のホームで行われる明治安田生命J1リーグ第33節の北海道コンサドーレ札幌戦を観戦する。

取材・文=湊昂大


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