戦後77年、沖縄慰霊の日=3年ぶり首相出席、犠牲者追悼

 太平洋戦争末期に国内最大の地上戦が展開され、民間人を含む約20万人が犠牲になった沖縄は23日、戦後77年目の「慰霊の日」を迎えた。沖縄戦最後の激戦地となった糸満市摩文仁の平和祈念公園では、県主催の沖縄全戦没者追悼式が開かれ、平和への誓いを新たにした。
 追悼式では3年ぶりに、県外からの招待者が出席。岸田文雄首相や衆参両院議長らが犠牲者の冥福を祈り、正午に1分間の黙とうをささげた。過去2年は新型コロナウイルスの影響で県外からの招待を見送っていた。
 式典では、玉城デニー知事が英語と沖縄の方言を交えた平和宣言を読み上げ、「全ての県民が真に幸福を実感できる、平和で豊かな沖縄の実現を目指し、全身全霊で取り組む」と述べた。米軍基地問題にも言及し、「在沖米軍基地の整理縮小や日米地位協定の抜本的な見直し、辺野古新基地建設の断念などを強く求める」と訴えた。
 首相は「平和の礎(いしじ)に刻まれた全ての戦没者の無念、遺族の悲しみを思うとき、胸ふさがる思いを禁じることができない」とあいさつ。基地問題については「負担軽減の目に見える成果を一つ一つ着実に積み上げる」と述べるにとどめた。
 沖縄市立山内小学校2年の徳元穂菜さん(7)が平和の詩「こわいをしって、へいわがわかった」を朗読。美術館で沖縄戦当時の光景を描いた絵画を見て気付いた平和の大切さを訴えた。
 1945年6月23日は、沖縄戦の組織的戦闘が終結した日とされる。犠牲者の名前を刻む平和祈念公園内の「平和の礎(いしじ)」には沖縄県をはじめ広島、山口、香川、佐賀、鹿児島各県出身の55人の名前が追加され、刻銘者数は24万1686人となった。 
〔写真説明〕沖縄全戦没者追悼式で献花に向かう子どもら=23日、沖縄県糸満市の平和祈念公園
〔写真説明〕沖縄全戦没者追悼式で黙とうをささげる人たち=23日、沖縄県糸満市の平和祈念公園
〔写真説明〕沖縄全戦没者追悼式で平和宣言を読み上げる沖縄県の玉城デニー知事=23日、沖縄県糸満市の平和祈念公園
〔写真説明〕沖縄全戦没者追悼式であいさつする岸田文雄首相=23日、沖縄県糸満市の平和祈念公園


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