移動需要高かった東京⇔仙台 東北新幹線開業前、在来線ではどのくらいかかったのか

東北本線、特急街道だったわけですから…。

列車名は「あおば」「やまびこ」

 1982(昭和57)年の今日、東北新幹線が大宮~盛岡間で暫定開業しました。首都圏~東北地方間の大量かつ安定輸送を目的に建設され、東海道(山陽)新幹線に続く3路線目の新幹線鉄道です。

 当初、東北新幹線の列車は、通過駅のある速達タイプが「やまびこ」、各駅停車タイプが「あおば」と命名されました。そして「やまびこ」は盛岡まで、「あおば」は仙台まで、それぞれ運行されました。 新幹線の開業により、それまで在来線の特急列車で約4時間かかっていた大宮~仙台間は、「やまびこ」で約2時間と半分の所要時間に。車両には緑色の200系電車が使われました。途中の福島、またその先の盛岡とも首都圏との往来は活発になり、日帰り出張も気軽にできるようになりました。 ただ、東北地方最大の経済・商業の集積地である仙台は、かねてより首都圏との往来需要がありました。鉄道では東北本線に「ひばり」や「まつしま」といった特急・急行列車が、常磐線回りには全線を走破する普通列車も仕立てられていたほど。夜行列車としては寝台特急「北星」なども運行されていました。 では具体的に、所要時間はどのくらいだったのでしょうか。1967(昭和42)年10月の時刻表を開いてみます。

50年前、上野発 常磐線回り「普通」仙台行きがあった

 上野8:00発の特急「ひばり」は福島11:23着、仙台12:35着。上野9:35発の急行「まつしま」は福島13:29着、仙台14:45着です。「まつしま」は途中、「ひばり」が通過する赤羽や白河などにも停車します。 上野~盛岡間を走った特急「やまびこ」は、上野14:01発、仙台18:30着。ちなみに盛岡着は21時ちょうどです。上野~青森間を走った寝台特急「はくつる」は上野を19時ちょうどに発ち、仙台には翌日の午前0時23分に到着。青森着は午前6時30分でした。

 常磐線を回るルートも見てみます。全線を走破する普通列車(北千住や柏などは通過)は、約9時間かけて仙台に到着。上野~弘前間などを走った急行「みちのく」は、上野7:40発、仙台13:13着。弘前着は20:15でした。青森行きの特急「はつかり」なら上野13:15発、仙台18:05着。青森には日付が変わる直前の23時39分に着きました。 ルートや種別によっては、移動だけで一苦労だった道のりでしたが、その後東北新幹線は1985(昭和60)年3月14日に上野駅まで、1991(平成3)年6月20日に東京駅までそれぞれ延伸し、速度向上も相まって開業から40年が経過した現在は、東京~仙台間を約1時間半で走ります(速達列車「はやぶさ」利用)。 ちなみに鉄道以外にも、かつては羽田空港~仙台空港間で定期航空便が運航されていました。しかし東北新幹線の開業により利用者は落ち込み、新幹線が上野駅まで延伸した年に廃止されています。※一部修正しました(6月23日17時50分)。


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