岸田首相、核禁条約加盟に慎重=コロナ「楽観できない」―別姓、賛成論も考慮

 国会は13日、岸田文雄首相の所信表明演説に対する3日目の各党代表質問を参院本会議で行った。首相は核兵器禁止条約について、重要性は認めつつも「現実を変えるためには核兵器国の協力が必要だが、1カ国も参加していない」と指摘し、加盟に慎重な考えを改めて示した。共産党の小池晃書記局長への答弁。
 代表質問は13日が最終日。核禁条約は核兵器の製造や保有、使用などを全面的に禁止する内容で、今年1月に発効した。小池氏は「唯一の戦争被爆国がすることは、条約に参加して核兵器国に核廃絶を迫ることではないか」と主張した。
 新型コロナウイルスの感染状況について、首相は「楽観はできない」との認識を示した。希望者への2回のワクチン接種を「11月の早い時期」に完了させることを目指すとし、国産の経口治療薬の研究開発を積極的に支援する考えも表明した。公明党の山口那津男代表への答弁。
 小池氏は選択的夫婦別姓制度も取り上げ、「首相の『聞く耳』は党内の反対派に対するものか」と追及。首相は「賛成の声にも反対の声にも耳を傾けてきたつもりだ」と反論した。山口氏も制度導入を求めた。
 緊張が高まる中国と台湾の関係をめぐっては、首相は「軍事バランスは全体として中国に有利に変化しており、その差は年々拡大する傾向が見られる」と懸念を示した。国民民主党の大塚耕平代表代行への答弁。
 日本維新の会の片山虎之助共同代表は、首相の自民党総裁としての憲法改正に向けた見解をただした。首相は「国会の憲法審査会で与野党の枠を超え、これまで以上に活発な議論が行われることを期待する」と述べるにとどめた。 
〔写真説明〕参院本会議で答弁する岸田文雄首相=13日午後、国会内
〔写真説明〕参院本会議で代表質問に臨む共産党の小池晃書記局長=13日午後、国会内


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