労災認定、20年ぶり基準改定=脳・心臓疾患、15日開始―厚労省

 厚生労働省は14日、脳・心臓疾患の労災認定基準を改定し、15日から運用を開始すると発表した。基準の見直しは20年ぶり。残業時間が「過労死ライン」とされる月80時間に達しなくても、不規則な勤務や身体的負荷なども総合的に勘案し、より柔軟に労災を認定できるようにする。
 現在、過労死を認定する基準として、残業時間が「発症前1カ月間に100時間超」または「発症前2~6カ月間平均で月80時間超」などと定められている。新たな基準では、この水準に近い残業時間のほか、労働時間以外の負荷がある場合も発症との関連が強いと位置付けた。
 具体的には、不規則な勤務として退社から次の出社までの時間の短さや、休日のない連続勤務などを新たな評価対象に加えた。また、激しい肉体労働といった身体的な負荷も考慮する。
 従来の基準でも、労災認定の際には勤務形態や作業環境などを加味するよう定めていた。しかし、2020年度の脳・心臓疾患のうち、残業時間が80時間未満で労災認定された事例は1割以下にとどまっており、残業時間のみで判断されやすいといった指摘が出ていた。 
〔写真説明〕厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京都千代田区


externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)