都、五輪全PVの中止検討=ワクチン会場に転用も

 東京都は10日、東京五輪・パラリンピックのパブリックビューイング(PV)について、都内全ての開催を中止する方向で検討に入った。複数の関係者が明らかにした。PV開催で人出が増えれば、新型コロナウイルスの感染拡大を招きかねないと判断した。都は地元自治体などの意向を聞き取りつつ、会場予定地をワクチン接種会場に転用することも含めて調整を急ぐ。
 都はこれまで、大会組織委員会と共催で競技体験や飲食販売なども行う「ライブサイト」を都内に2カ所設置するほか、都主催のPV会場を4カ所開く予定だった。このうち代々木公園(渋谷区)のライブサイトは五輪期間中、大規模接種会場に転用することが既に決まっている。
 関係者によると、都は代々木以外の5会場についても接種会場に転用できるかどうか検討に着手した。もう一つのライブサイト会場、井の頭公園の立地自治体である武蔵野市は、都に中止を要望。公園がまたがる三鷹市は中止は求めないものの、園内に接種会場を設けるよう要請している。都はこうした自治体の意見も考慮して最終的に判断するとみられる。
 接種会場としてはこの他、都庁第一本庁舎(新宿区)の現在閉鎖している展望室を活用する案も浮上している。
 ライブサイトについて、小池百合子知事は10日、記者団の取材に「地域によってご要望がある。組織委との共同開催なので、その中での調整、準備になる」と述べた。
 PVをめぐり、政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は感染リスクがあるとして中止を提案。首都圏では埼玉、千葉の各県が主催するPVを取りやめ、都内でも墨田区と調布市が開催を断念するなど、中止の動きが広まっている。 
〔写真説明〕退庁時に記者団の取材に応じる東京都の小池百合子知事=10日午後、都庁

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